サイト改善ポイントは自動で発見ーー成長率は年平均2.6倍、kaizenがグロースハッカーアワードで語る「新しい働き方と4年の軌跡」

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2017.3.14

Kaizen Platform, Inc. CEOの須藤憲司氏

ウェブサイトのUI改善を実現するプラットフォーム「kaizen Platform」を提供するKaizen Platform, Inc.(以下、Kaizen)は3月14日、都内で開催した同社主催イベント「グロースハッカーアワード」の壇上でサービスの大規模アップデートを公表した。従来のkaizen Platformで主にA/Bテストによる顧客獲得が中心だったアプローチを、よりパーソナライズされた顧客体験の向上にシフトさせる狙いがあり、以下の機能が提供されることになる。

  • インスタントオファー:特定ページの誘導数を強化したい際に利用できるピンポイントなクリエイティブ改善
  • オーディエンス設定:特定訪問ユーザーへのコンテンツ出し分け
  • イベントトラッキング:購入ボタンなどのイベントをHTMLを編集することなく計測できる
  • Kaizen Assistant:サイトの改善すべきポイントを発見してくれるアシスタント(4月公開予定)
インスタントオファーを高島屋のサイトで活用した事例

4年間の年平均成長率は2.6倍、新しい働き方のニーズ拡大

Kaizenは創業から4年間、グロースハッカーのクラウドソーシングという新しいタイプのビジネスモデルに取り組んできた。冒頭の発表で同社CEOの須藤憲司氏が語るように、今、日本が直面する人口の減少に伴う「労働人口問題」は大きな課題になっている。

「15歳から64歳の労働人口は1985年ごろから減少傾向で、この10年間で800万人減っています。2020年の労働人口は7300万人で50年前と同じ水準になる。800万人減るというのはどういうことか。これは東京の人口分がなくなるということなのです」。

人材の確保が難しい場合、取り組むべきは二つーー生産性を高めるか、労働人口以外の人材、つまり女性や高齢者、学生などを採用するかのどちらかだ。kaizenは前者をインターネットの力で、後者をクラウドソーシングのアイデアで実現してきた。

受賞したグロースハッカーたち

結果として参加するグロースハッカーの数は5600人に到達し、彼らはこの4年間で250社以上の企業に対して2万回の改善施策を提供。kaizenは年平均成長率(CAGR)で2.6倍の数字を残すことになる。

クライアントの価値をグロースハッカーを通じて消費者に伝える。消費者はクライアントにお金を支払い、それがkaizenを通じてグロースハッカーに渡るーー須藤氏はkaizenというプロダクトを通じて新しい働き方を支えエコシステムを作ってきたと胸を張った。

将来的にはAI(人工知能)の導入もーー人の仕事を生み出すAI活用

今回の新機能リリースで特に注目したいのがkaizenがこれまで蓄積してきた案件データによるアシスタント機能だ。前回の取材の際にも一部触れられていたもので、これまでグロースハッカーが探し出してきた改善ポイントを、システムがアシストしてくれることになる。

具体的にはサイト全体におけるユーザー行動を網羅的に解析・学習し、例えば流入を増やしたいページへの導線バナークリエイティブのクリック率低下を自動検知したり、訪問回数やユーザー属性による行動の違いを解析してユーザー毎のクリエイティブ改善ポイントを教えてくれる。アシスタントが発見した改善ポイントに応じてグロースハッカーに発注することが可能で、ディレクションなどの手間を効率化、運用コストを下げる効果が見込めるという。

須藤氏はこれまでに積み上げた2万件以上の改善データを活用して、システムが人に新たな仕事を創造すると締めくくった。

「(マーケティング関連の)ツールはコモディティ化してきており、無料でつかえるものも出てきました。私たちはよりパーソナライズされた顧客体験の時代に向けて新たな商品を作っています。例えば集客の改善や個人へのクリエイティブの出し分け。仕事を奪うAIではなく人の仕事を創造するAIによって、2020年には毎日100万人がインターネットの上のkaizenで働いてる世界を作りたい」。

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