筑波大学が起業家育成プログラムのデモデイを開催、海外旅行で安心して水道水が使えるかを確認する「下痢チェッカー」が最優秀賞を獲得

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.12.24

筑波大学は20日、東京・茗荷谷の文京キャンパスで「筑波クリエイティブ・キャンプ・アドバンスト(TCCA)」の最終発表会(デモデイ)を開催した。TCCA は、筑波大学が学生向けに授業として提供する起業家育成プログラムの発展編だ。同大学の卒業生の企業経営者、起業経験者によるメンタリングによりアイデアをブラッシュアップし、同大学発の起業家やスタートアップの輩出を目的としている。

デモデイには12チームが登壇し、実現可能性・独創性・将来性・プレゼンテーションスキルの4つのカテゴリで評価審査され、最優秀賞他、受賞チーム5チームが選ばれた。このデモデイの審査員を務めたのは…

  • C Channel 代表取締役社長 森川亮氏
  • フラー 代表取締役 CEO 渋谷修太氏
  • EY アドバイザリー・アンド・コンサルティング 土田篤氏
  • EY アドバイザリー・アンド・コンサルティング 源田真由美氏
  • 日本スタートアップ支援協会 代表理事 岡隆宏氏
  • Skyland Ventures 代表パートナー 木下慶彦氏
  • D4V Founder & COO 伊藤健吾氏
  • インキュベイトファンド ジェネラルパートナー 村田祐介氏

晴れて最優秀賞を獲得したのは、生物資源学類所属の高橋氏が考案した「下痢チェッカー」というしくみだ。発展途上国に海外旅行をしたときに最も気をつけるべきことの一つは水だ。実際、海外旅行者が発展途上国に1ヶ月滞在した場合に下痢を経験するリスクは 28.3%(Travel Medicine 第3版)に上るという。

下痢になるのを防ぎたい一心で、飲料水のみならず、うがいや歯磨き、手洗いに至るまでミネラルウォーターやピューリファイド・ウォーターを使おうとする旅行者が少なくないが、必ずしもその必要があるか、というのがこのチームの問題提起だ。人が下痢を起こす確率は摂取したバクテリアの量に比例するため、リスク細分化によって、飲料水としては不適だがうがいに使える水、(加熱を伴う)料理には問題ない水、として適切な対応が可能になるという。

下痢チェッカーは、ハードウェア、ソフトウェア、それに iPhone 本体で構成される。旅先でユーザはスポイドで水道水を採取し、アプリが推定される水道水の危険レベルを iPhone の画面に表示するしくみだ(ピッチでは、下痢チェッカーの具体的なしくみについても説明があったが、発明者の知的財産権保全の観点から、本稿では詳述しない)。

下痢チェッカーのチームは、最優秀賞とあわせ、フラー賞、Skyland Ventures 賞を受賞した。最優秀賞副賞として筑波みらいの会より10万円相当の支援と平砂インキュベーションオフィス入居権、フラー賞副賞として起業について熱く語るディナー(男子なら温泉付き)、Skyland Ventures 賞副賞として1月までに起業したら500万円投資、がそれぞれ贈られた。

他の入賞チームは次の通り。

Spolk【EY 賞、Skyland Ventures 賞】

スポーツプレーヤーのためのスポーツ特化型 SNS

I’m in【Skyland Ventures 賞、D4V 賞、日本スタートアップ支援協会賞】

簡単な設置/設定で、イベントスペース・研究室・飲食店などで、入退室やポイントの管理ができるシステムの導入

ゲノム解析【Skyland Ventures 賞】

ゲノムを調べることで、一人一人に合わせた副作用の少ない効果的な治療を提供が可能になる。これまでに筑波大学内外へのサービスでビジネスモデルを検証済。

人生すごろく【筑波大学賞】

すごろくと VR を使って、様々な当事者体験をし、議論することで、障がいを持っている人への壁を壊す。

前出以外のそれぞれの賞の副賞は、次の通り。

  • EY 賞……EY コンサルタントとのスパークリングセッションの開催
  • D4V 賞……起業するまで面倒見る権
  • 日本スタートアップ支援協会賞……ランチ交流会(完全招待制)無料招待
  • 筑波大学賞……筑波大学 ILC 棟アントレプレナーズ・プレミアムカフェ入居権

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