レジ無し無人食料品販売車のRobomart、今秋にもカリフォルニアで実験開始の予定

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カリフォルニア州アラメダにある同社の試験場で、ドアを開いた無人食料品販売車「Robomart」
Image Credit: Robomart

無人食料品販売車事業を運営しているスタートアップの Robomart は今秋、カリフォルニア州サンタクララでパイロットプログラムをローンチする計画があると、同社 CEO の Ali Ahmed 氏が VentureBeat に伝えた。

同社は1月にラスベガスで開催された CES 展示会で無人販売車のコンセプトを紹介していたが、つい先日、同州アラメダにある施設にて撮影された無人販売車を動画で初公開した。ここは同社が現在実験を行っている場所だ。

Robomart は今秋に始まる実験に向け、サンタクララとアラメダの当局と話し合いを始めている。

カリフォルニア州自動車局(DMV)は5月、自動運転の免許を取得するための規則を公表したが、Robomart は免許申請をする予定はないという。車は人による遠隔操作で走行し、自動運転で制御されるわけではないからだと Ahmed 氏は話した。

そのため、カリフォルニア州の公道で遠隔操作により走行させている別のスタートアップ Phantom と同様のアプローチを採用する。

Ahmed 氏は e メールで VentureBeat に対し次のように伝えてくれた。

パイロット実験の間、Robomart の車は遠隔操作で動く予定です。DMV とは話し合いをしていますが、運営に際し無人走行の許可を得る必要はありません。遠隔操作で走行するからです。当社では遠隔操作と自動走行という両面作戦はとりません。ドライバーの注意力が削がれて事故につながりますから。何であれ自律走行システムの実験を行うのはアラメダにある当社の私有地で、こうしたパイロットを公道で実施する予定はありません。

Phantom や Robomart といったスタートアップのシステムは常に人が制御しているため、他所で試験走行が行われている自律走行車より安全だとしているが、Consumer Watchdog などの団体によるプライバシー・テクノロジープロジェクトでは、遠隔操作の車を「きわめて危険」であるため「即座に中止すべき」とした。

最初のパイロットプログラムでは、Robomart の無人販売車を6台走らせ、野菜や果物のほかスナックやキャンディといった菓子類も運ぶ。

ユーザはスマホアプリを使って Robomart の車を呼び出す。Stripe および Robomart の RFID を活用したキャッシュレスの決済システムとコンピュータビジョンの技術で決済が行われる。

利用者はお望みの品物を手にして、あとは立ち去ればよい。

VentureBeat はサンタクララ市当局にコメントを求めた。回答があり次第、記事情報を更新していく。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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