すばらしい起業家に見られる9つの特徴

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

シリコンバレーのエンジェル、ロン・コンウェイ氏と共に映るインラン氏

本稿の執筆者タン・インラン(陳映嵐)氏は、世界経済フォーラムの国際アドバイザリーボード「The Global Agenda Council」で、起業家育成についてメンバーに名を連ねている。同じく起業家育成で名高い、カウフマン財団のフェローであり、世界トップのビジネススクール・インシアード (INSEAD) と国際投資会社3iが共同出資する、3i Venturelab China の設立者である。3i Venturelab China では、技術起業家とイノベーションと題した、修士プログラムを教えている。現在、彼はシンガポールのイノベーションと事業環境を活性化するため、シンガポール政府で仕事をしている。彼のブログはこちら、ツイッターはこちら


私の仕事の多くは、起業家と会うことで、私が大好きな仕事である。毎週驚くほどの人数の起業家と会っている。中には、会って5分と経たないうちに興味が失せてしまうような人たちもいるが、数少ない数名の特別な起業家は、私の1日をとても気持ちの良い日にしてくれる(1日のうちで一番良い時間だ)。そんな素晴らしい起業家に何か共通する特性はないのだろうかと最近ふと疑問に思った。

ベンチャー事業投資が素晴しいのは、積み重ねてきた経験が生きてくる点だ。マルコム・グラッドウェルの1万時間ルール(訳注:参考文献→日経ビジネスオンライン「成功は、1万時間の努力がもたらす 〜好きこそ物の上手なれ〜」)のように、1万件のビジネスプランを見て、1万人の起業家に会ったら、一定のパターンを身につけることができる。そして熟したワインのように、年を重ねるごとに良くなっていくのだ。

優れたベンチャービジネス起業家として、マイケル・モーリッツ氏とドン・ヴァレンタイン氏(セコイアキャピタル)の二人を例に上げたいと思う。個人的に会い、長時間にわたって会話をし、尊敬する二人だ(詳しくは拙著「The Way Of The VC(風険投資之道)」参照のこと)。二人とも才能に富み、ベテランのみが醸し出す雰囲気を持ち合わせている。

起業家を評価するにあたり、私が考えたポイントは、次の通りだ。

  1. 聞き上手であるか。顧客をよく観察するか? 振る舞いはどうか? インプットとアウトプットの比率は?
  2. 対応は迅速か?
  3. 暗算は得意か?
  4. プロダクトのユーザをつかんでいるか? 例えば、よいリピートユーザーやネット上のプロモーターがどれだけいるか?
  5. 事業の質と、事業に影響を与える要素の両方を取り込んだ数値を把握しているか?
  6. その起業家は、複雑な事業内容を非常に簡単な言葉で相手に伝えることができるか?(自分の母親にその内容を伝えてみて彼女が理解できるかどうか、がテストの鍵となる。母親が理解できない内容であれば、その説明は難しすぎると言うことだ。)
  7. 市場を混乱させるような場違いな言動をする人物であるか?
  8. その起業家は、現在関わっているサービスやプロダクトに全く無関係の分野で、自分の人生を想像することができるか?(正しい解答は、いいえ、であるべき)
  9. その起業家は、「失敗の経験」をきちんと確認し、その失敗を避ける努力をしているか?

最後にもう1つのポイントがあるのだが、ここに挙げるのを留まっている。なぜなら、多くの反対事例が存在するからである。そのポイントは、有能な起業家は、素晴らしい起業家である前に、素晴らしい人間でもあるということだ。ミーティングを終えた時、彼らが良い人物と思えてきて、またしばしば彼らの手助けをしたいとも思うのだ。中には自然とそういう要素を持ち合わせている人がいる。

実例を1つ上げてみよう。素晴らしい技術力とモノを創り出す力をもっている起業家と、共に仕事している。彼は非常に社交的で、ビジネス展開を自然に行い、スタッフに愛されている。最も重要なのは、彼が思考的で良い聞き手だということだ(ほどんどの起業家は、人の話に耳を傾けるより、自分の話をする方が好きで、余計なことをよく喋る)。当然のことながら、会社はかなりの収益を上げると予想される。彼のような人物をもっと育てていきたいものだ。

もちろん他にも重要な要素はあるが、個人的にはこの9つのポイントが重要だと思う。コメントはご自由にどうぞ。

【via Penn Olson】 @pennolson