[最新情報2月7日 – Qihoo(奇虎)が伝えたところによると、Appleは現在iOSアプリの販売について承認・追加の見直しを行っており、まったく悪意のない手違いがあったとしている。内容についてはこちらの記事を読んで欲しい。]
Appleは、中国大手ウェブ企業であるQihoo 360 (奇虎360)のiOSアプリすべてを販売禁止したとし、アンチウィルスやソーシャルメディア関連企業のあいだで多くの混乱を引き起こしている。なぜこのような厳しいペナルティがなされたのか、もしくは間違いはどうかは不明であるが、360 Mobile DefenderやiPad向け360 BrowserなどのQihooアプリはあらゆる国のiTunes App Storesから消えてしまっている(下の図)。
360 Mobile DefenderのWebサイトでは、iTunesにあるアプリへのリンクが張られているが – ここに – 今では切れている(Googleのキャッシュでは見られる)。iPad専用のWebブラウザでも同じ現象が見られる。他にも、QihooのグループメッセージアプリであるKouxin(口信)にも影響が出ている(トップ写真)。事実上、QihooはAppleのiOSストアから削除されている。
Appleはアプリストアに厳しいポリシーシステムを課している。過失でないのなら、QihooはAppleストアの契約条件に違反したと考えられる。その条件にはモバイルデバイスを使うユーザーを守る予防措置が取られている。
よく言われていることだが、中国のオタク系ネット市民にはモバイルやデスクトップPCでQihooのアプリを使って自分たちのプライバシーが流出してしまうことを心配している人が多い。Tencent (騰訊)のアプリも同じことであるが、どちらのアプリも一般的な人にはいまだ人気がある。
Qihooの担当者がPenn Olsonにメールで回答したが、次のコメントしかくれなかった。
「Appleへ説明を求めていますが、返答を待っている状態です。返答がくるまではこれ以上のコメントはありません。」
この間Qihooは、ユーザーにPC向け360 Safe Browserを使わせるための怪しげな9つの戦略について書いた。このブラウザは、今では中国で MicrosoftのInternet Explorerよりも人気があると言われるほどだ。
Qihooはアンチウィルスソフトの販売会社として始まった会社である。しかし、今ではほとんどの利益を広告から得るところまで事業を拡大し、iOS、アンドロイド、Symbianの大量のアプリを使うことでそのブランドを広めている。
彼らは、これまで通りiOSアプリを「.ipa」ファイルにしてスタンドアロン版のダウンロードも提供している。ジェイルブレイクしたアップル機器があるならば、 現在のところこれがiPhoneとiPadへアプリを手に入れる唯一の手段になる。
[ツイッターユーザ @ShangshangLin がこの件を発見してくれたことに感謝する]
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