中国のYihaodian(1号店)、スマートフォンのカメラで買い物ができる仮想ARスーパーマーケットを1000店舗計画中

SHARE:

【翻訳 by Conyac】 【原文】

中国の大手食品eコマースサイトのYihaodian(1号店)は、全国1,000ヶ所に仮想スーパーマーケットを開設する計画を、本日(本文掲載10月15日)の記者会見で発表した。これらの店舗は「Unlimited Yihaodian」と呼ばれ、実際には何もない都市空間だが、拡張現実のテクノロジーによりスマートフォンのカメラで仮想店舗をつくりだすことができる。したがって、物理的な製品は実際にはない。Yihaodianの通常のウェブサイトで買い物するのと同じように、購入される商品は配達されることになる。

更新:以前掲載した記事では、これらの店舗がQRコードを使うと誤って記載されていた。また、AR環境の写真も付け加えた。Ogilvy China(奥美中国)に感謝。)

Yihaodianは昨年、少し異なる形で実験的な仮想店舗を打ち立てた経験がある。その時は、地下鉄の駅のポスターにQRコードを記載していた。しかし今回はARを使うため、さらに仮想的なものとなる。

この新スタイル店舗の規模は、ポスターを使って行われた小規模なキャンペーンに比べるとより大きなものとなるだろう。新しい仮想スーパーマーケットの面積はおよそ1,200平方メートルだ。これは中国都市部の平均的なアパート10戸分。ほとんどのコンビニよりは大きいが、大都市部の主要なスーパー/ハイパーマーケットと比べれば断然小さい。店には(仮想の)在庫が1,000点ほど置かれる予定だ。

面白いコンセプトで、オンラインショッピングの最もいい点(早くて、持ち運びや並んで待つこともなく、配達してくれること)と、店内を歩き回るという比較的普通の行為を合わせたものだ。だから、ウェブサイトもしくはアプリ内で、一般的な食品や日用品を買うのに何百回もクリックをするという単調な作業をしなくてもいい。eコマースみたいなものだが、この「e」には「exercise(運動)」という意味も含まれていると考えた方がいい。

イギリスの小売業者Tescoは、韓国でQRコードを使った仮想スーパーマーケットで成功し、オンライン販売を130%伸ばしている

アメリカのWalmartは、Yihaodianの株式を51.3%保有しているが、このQRコードを用いた店舗事業、またYihaodianのその他のオフライン事業には関わらない。これは、独占禁止法をYihaodianとWalmartが避けるために、今後慎重に事を進めなければならないことを中国商務省が明確にしたからだ。Yihaodianは、バーチャルではなく全く従来通りのコンビニを主要都市のいくつかの商業地区にオープンすることも考えていそうだが、それは今日のイベントでは発表されなかった。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

BRIDGE Members

BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。
  • 会員限定記事・毎月3本
  • コミュニティDiscord招待
無料メンバー登録