広がり続けるGIFアプリ:FotoRusが世界中で2000万ダウンロードを突破

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【原文】

いまやどこでも見かけるGIFアニメーション、ニュースサイトの記事でさえも見ることができるのだが、初期のGIF作成アプリが大ヒットしていると言っても驚くことではないだろう。FotoRusアプリ(中国名WanTu=玩図)を生み出した中国のスタートアップ企業によると、このアプリは世界中でiPhoneとAndroidを通じて2000万ダウンロードに達したという。この記録は去年の9月にiOSで配信を開始してからのものだ。

英語と中国語に対応するFotoRusは現在、毎月1000万(デイリーで150万)ユーザを誇り、合計4億のGIFと画像が作られている。同スタートアップは、ユーザ層は主に中国本土、香港、台湾、タイ、アメリカと日本であると説明している。

単なるGIFアプリの範疇を超えて同アプリは成長しており、今ではInstagram風の写真フィルター機能や、写真の中にある写真(写真下)のようなテンプレートをも備えている。最新のFotoRusの機能はアニメグラムというもので、1枚の写真上で絵を描いたり面白く歪めたりしてアニメ化するというものだ。最終結果はGIFファイルではなく、短い動画となる[1]。これまでのところアニメグラム機能は最新のiPhoneでのみ利用可能となっているが、Android版アプリについては12月の終わりまでにサポートするとのことだ。けれども同アプリユーザの80%がiPhoneユーザであり、彼らがAppleのプラットフォームで最初に公開したいと望むのは理解できる。

同スタートアップ自身については、FotoRus(雲図微動)のHua Xue(胡志農)氏は若干のシード資金を持っているが、「モバイル広告からは極めて少ししか収入を得ていない」と述べている。彼らは現在、追加アイテムとしてピックインピックテンプレートのようなアプリ内購入を検討しているが、まだ製品公開に至っていない。同社は、1.99ドルでAppleのアルバムアプリよりもうまく写真を整理してくれるFotoableのような他のアプリも作成している。

同スタートアップはおそらく写真・ビデオアプリで世界的大成功を収めた中国のCamera360チームから何か学ぶことができるのではないだろうか。実はFotoRusは最近画像用クラウドバックアップのようなものを追加しており、様々なプラットフォームにも手を広げている。

1. アニメグラムが実際に作られる様子は、このショートデモビデオでチェックしてみよう。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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