(ほぼ)すべてのスタートアップが在宅勤務にするべき理由

by Charlie Custer Charlie Custer on 2013.4.14

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Marissa Mayer女史は在宅勤務がYahooではもう機能しないと判断したかもしれないが、だからといって、在宅勤務の形態が世の中のすべてのテック企業にとって最高のオプションではなくなったということではない。そして、スタートアップにとって、それは頭を悩ませるほどの問題ではないようだ。以下にその理由を挙げよう。

在宅勤務にすればオフィスの家賃も公共料金も要らない。これは、すでに誰もが知っているはずの明白で大きな理由だ。チームの仲間が在宅勤務をしていれば、オフィスの家賃や、光熱費、ネット回線使用料、電気代、電話代、その他の料金を払う必要がない。予算の中から大きい費目がこれで消えたわけだ。

自発的に行動する人は優秀な在宅勤務者となるので、もしスタートアップを手掛けているのなら、まさにこういう人をチームに加えるべきだろう。もし、チームの誰かに対し、その人がスタートアップにいったいどのくらいの時間取り組んでいるのかと気になるなら、それはそもそも適切な人材を雇わなかったということだろう。

チーム内に適度なやる気があれば、仕事場が自宅であろうと、オフィス、もしくはその他の場所であろうと、チームの仲間はあなたと同じように、成功する企業を築こうと一生懸命働く。

勤務時間よりも結果を重視すべき

さらに、勤務した時間を数えるのは時間の無駄だ。チームの誰がどのくらいの時間働いているかなんて気にするべきではない。これは、時間のかかる無意味な追跡行動だ。そんなことよりも、「結果」を重視するべきだ。

例えば、チームの仲間がするべき仕事を期限内に終わらせていれば、彼らの仕事場が自宅であろうとオフィスであろうと関係ない。逆に、彼らが与えられた任務を期限内に終了させていないなら、仕事場がどこかにかかわらず、解雇するべきである。

在宅勤務にすれば、チームを広げることができる。特に、1つ以上の国をターゲットにしたプロダクトを構築することのある東南アジアでは、これは大きな利点となり得る。チームがオフィスで仕事をする場合、メンバー全員を1つの場所に集めるか、もしくは異なる場所に複数のオフィスを借りて家賃を払わなければならない。

だが、チームのメンバーが自宅で仕事をするのなら、世界中から人を雇うことができる。それによって、予算を崩すことなく、より多くの人材や市場にアクセスすることができる。

自宅勤務は精神的疲労を軽減する

これは少し主観的ではあるが、自宅勤務はスタッフの幸福度を上げる。だが、多くのスタートアップで、チームメンバーがすべてを掌握しようと毎日長時間働いている。もし彼らが1日12時間をオフィスで過ごしているなら、彼らはすぐにも精神的に疲れ果ててしまうだろう。

こういう状況では、スタッフのための食事にお金をもっと使わなくてはならないだろうし、無料のマッサージ(もしくは他のもの)を手配したり、あるいはスタッフを魂の抜けた役立たずにしてしまう恐れもある ——これは決していいことではない。だが、自宅での長時間労働は、オフィス勤務と比べると楽だ。それは自宅で長時間働いていても、休憩する時や食事をとる時にはいつでも愛する家族と簡単に会うことができるからだ。

私はソファーに座ってこの記事を書いているが、隣には妻が座っていて、私たちの前には床に犬が横たわっている。妻と話したり犬と遊んだりしてはいないが、1日中オフィスで過ごすよりも、自宅で働く方がはるかに幸せで快適だと感じている。もちろん、これらはすべて主観的な意見だが、在宅勤務者は実際にオフィス勤務者よりも幸せだという調査結果もある。そして、幸せなスタッフはそうでないスタッフよりも生産性が高いということは承知の通りだ。

自宅で共同作業し、必要に応じて直接会う機会を持つ

自宅でも共同作業のできるツールが利用できる。たとえ数年前であっても、スタッフを自宅勤務にし、なおかつ共同作業も行うということはかなり難しかっただろう。だが、最近では、自宅からでも共同作業のできる十分に発達したソリューションが数多くある。私たちTech in Asiaでは、カンファレンスコールや連絡にはSkypeを、共同編集にはGoogle Docsをよく利用するが、これらのツールがあなたのワークフローに合わなくても、おそらく他に相応しいツールがあるだろう。

在宅勤務には直接会って他の人と一緒に働く機会が決してないということではない。時々、ある場所に必ずいなければならないということがある。そして、在宅勤務によってそれが妨害されることはない、ということも忘れてはならない。各企業にはそれぞれ異なるニーズがある。

だが、在宅勤務を実施している企業のほとんどが、会議やイベントを実生活で時々行っていると私は思う。Tech in Asiaでは、私たちの開催するStartup Asia Conferenceでほとんどのメンバーが顔を揃える。このようなミーティングにチームのメンバーを呼び寄せるには多額の旅費がかかるか?もちろんそうだが、それでも、長期的にオフィスを借りるよりは安くすむ。

最終的には、会社を築く手助けをしようと実際にやる気のある信頼できるチームメンバーを採用することで、在宅勤務に関わる問題のほとんどを回避することができる。そして、もしスタートアップをしようと計画しているのなら、なんとしてもこういうチームを築くべきだ。

在宅勤務がもたらす4つのメリット

在宅勤務にすれば、お金の節約ができ、スタッフをより幸せにし、人材の発掘の幅を広げることができ、さらには、より簡単により低いコストで新たな市場へアクセスすることができる。私が思うに、これは「win-win-win-win」— 4つのメリットをもたらすアプローチだ。

絶対にオフィス勤務でなければならないという確固とした理由がない限り(確かに、なんらかの理由でオフィス勤務制を実施する企業もあるが)、どうしてオフィス勤務にする必要があるだろう?

少し横道にそれるが、在宅勤務者はオフィス勤務者よりも昇進する可能性が低いという理由から、社員はオフィスで働く方がいいという記事を読んだ人がいるかもしれない。だが、これを示している調査は、ある中国の大企業で実施されたもので、中国の企業風土は個人的な関係を重要視している。

だから、「会社にいる」ということが中国企業では大きな意味を持つことは何も驚くことではない。だが、このことがどういう形であれ、スタートアップに大きな重要性を与えるべきではない。このようなことに左右されず、独自の職場風土を築くことに努力するべきだ。そして、皆が自宅勤務をしているのなら、在宅勤務が理由で昇進せずに取り残される人もいないだろう。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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