半年で契約件数は600%の伸びーークラウドワークスが次に仕掛ける大企業向け「非公開型」クラウドソーシングとは

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ネットの力で新しい働き方を提案するクラウドソーシングというプラットフォームが勢い良く成長している。本誌でも主要二社動向や、特化型動きなどを追いかけているところだ。そして今日またひとつニュースがあった。

クラウドソーシング・プラットフォームを運営するクラウドワークスは6月11日、守秘義務契約(NDA)の締結を前提とした「非公開型」クラウドソーシングサービスの提供開始を発表した。

企業が指定するNDAを締結した人のみに依頼ができる仕組みで、この依頼案件は一般には公開されない。またこれに合わせ、サイバー・ミュニケーションズやオプト、セプテーニなど数社の利用開始も公表されている。

急成長を続ける新しい働き方がまた一歩「当たり前」に近づいた。ーークラウドワークスの成長はまさにベンチャーといえるもので、サイトを眺めると、2012年3月の開始後約1年で登録された仕事の予算総額は16.5億円規模、約8,700社が利用している。

さらに登録しているクラウドソーサーの数は4万人に到達しようとしており、クラウドワークス代表取締役社長の吉田浩一郎氏に話を聞いたところ、ここ半年の契約件数の伸びは600%にもなるという。

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今回の発表はクラウドソーシングという仕事形態が大企業にも浸透しつつあることを示唆している。その点について吉田氏はこう話してくれた。

「今年1月のヤフーさんとの提携以降『国内IT最大手もクラウドソーシングを開始した』ということで、企業利用に関しての認知や理解が高まった印象を持っています。年明けからソニーさん、インテリジェンスさん、そして経産省など非インターネット分野の大企業からも発注を頂いている状況です」。

私はクラウドソーシングの大企業利用促進というのは、案件の質、予算、そして今後の仕事の流通についても重要なポイントになると考えている。今後、クラウドワークスとして大企業向けの営業などを強化するのかという点について吉田氏は、企業ニーズに答えつつもプラットフォームの役割を重視すると答えた。

「クラウドワークスは企業が日本中の人材へ直接アプローチできる点がそもそもの魅力であるため、企業向けの営業を強化していく予定はありません。どちらかというと、プラットフォームという形でコストを抑え、クライアントとメンバー(受注者)へ還元していくことの方が大切です。今回の発表も、実はリリース以前に利用の問い合わせを頂いたケースが多かったりしまして、そのニーズのヒアリングから生まれた背景があります」。

プラットフォーム主要二社には、どんどんこの国の仕事のあり方を変えて欲しいと願う。