多分野でイノベーションをもたらすイスラエルは驚異のスタートアップ大国

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人口800万人、面積20,000km2(Wikipediaより)のイスラエルに、筆者は本当に感心させられた。ユダヤ人達が様々な分野で大きな功績を残していることを知っていたが、この国に滞在してから分かったこと、見たことそして感じたことは、想像の域を超えていた。

この国はスタートアップの宝庫と呼ばれているが、それに関し異論を唱える者は筆者をはじめ、誰もいないだろう。そこで、イスラエルのIP企業Reinhold Cohn Groupのプレゼンで入手した事実をいくつか紹介しよう。

  • 一人あたりのスタートアップ数は、世界第1位:イスラエル人1800人に対し、スタートアップは1社。
  • スタートアップの合計数は、世界第2位(1位はアメリカ):こちらのイスラエルのスタートアップマップで、国内のスタートアップ、インキュベータ、研究開発機関等を実際にチェックできる。
  • NASDAQでの上場企業数は、世界第3位、アメリカ、カナダに次ぐ
  • 一人あたりのVC投資額がアメリカの2.5倍で、ヨーロッパの30倍。投資総額はドイツとフランスの合計に匹敵する。
  • 一人あたりの特許数でも世界のトップで、さらに一人あたりの研究開発費用でも第1位である。

イスラエルではクールなテクノロジーやプロダクトがかなり生まれている。例えば携帯電話技術、最上級のIntelプロセッサ、USBフラッシュドライブ、ICQインスタントメッセージシステム、細流かんがい、ファイアウォール技術、カプセル内視鏡(PillCam)、ボイスオーバーIP、電気自動車ネットワークシステム(Better Place)、地域密着型のナビゲーション(Waze)、アイアンドームなどだ。そしてOridionやInSightecなど、考え方を根本から変えた先端医療技術の3分の1は、イスラエル製である。

ユダヤ人は賢く、大変教養がある。人口は世界の0.2%に過ぎないが、チェスのチャンピオンの54%、ノーベル物理学賞受賞者の27%、ノーベル医学賞受賞者の31%はユダヤ人であり、近年でも6つのノーベル賞を受賞している。化学賞が4つ、経済学賞が2つだ。

これらの様々な成果はすなわち、多国籍企業の主要な研究開発センターをイスラエルに設けるケースが増えてきていることを示している。今のところ、IBM、Cisco、Microsoft、Google、SanDiskなどの大手がそうだ。だから、イスラエルが知的財産分野の輸出で第1位の国だという事実にはそう驚かされない。そうした知的財産こそ、イスラエルがグローバル産業に持ち込んだものの中で最も価値があるからだ。

イスラエルが多くのイノベーションをもたらしているのは、通信、デジタル印刷、インターネット&メディア、環境保全技術、廃棄物管理、水に関する技術、太陽エネルギー、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー、医療機器といった分野だ。

イスラエルは小さい国であらゆる種類の資源が不足している。そして海に囲まれ、いわゆる「敵」にも囲まれている。生き残り、強くなるための唯一の方法はイノベーションを起こすことだと外務省関係者は言う。

まあ、イェルサレムの歴史について読んだことがあり、テルアビブからたった80kmしか離れていない場所で今でも時々武力衝突が発生していることを考えると、イスラエルにおいてスタートアップエコシステムが形成されつつあるのはまったく驚くべきことだという意見に同意してもらえることだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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