スタートアップがクラウドソーシングを活用する3つのメリットーークラウドワークスとサムライインキュベートが提携

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スタートアップにとってのチームづくりには二つの側面があるように思う。ひとつは経営陣だ。サービスや事業の中心に位置するメンバーは雑用から経営までそれこそ何でもやらなければならない。もうひとつはそれをサポートするメンバーだ。資金に乏しく、サービスや事業のドメインが不安定な状況下では正社員のような固定メンバーを採用することはなかなか難しい。

この課題に取り組んだのが今回の提携になるかもしれない。クラウドソーシングサイトを運営するクラウドワークスは8月8日、インキュベーション事業のサムライインキュベートと提携し、「サムライクラウドソーシング」を開始する。

これはサムライが運営するコワーキングスペースに入居するスタートアップを対象に、クラウドソーシング活用のコンサルティングや特別割引などを実施するもの。

実はスタートアップとクラウドソーシングというのは相性がよい。これまでに何度かご紹介しているが、私たちSD Japanも翻訳記事を配信するにあたり翻訳に特化したクラウドソーシング「Conyac」を使い続けてきた。そこでスタートアップがクラウドソーシングを活用するメリットについて私の体験も含めて三つ程ご紹介したい。

1:柔軟性のあるリソース

クラウドソーシングでメリットの第一に挙げられがちなのが「コストの安さ」だ。確かにその側面もあるが、なんでもかんでも安いわけではない。例えば私たちの記事翻訳作業では、文字換算すると固定の人員に来てもらった方が安くなる。

実はそれよりも大きいのはリソースとなる人員の柔軟性だ。もしサービスがうまく回らず、方向転換をしたいと思ったらそこで利用を停止すればいいし、少ない固定人員では欠員などの穴埋めが結構な問題になる。クラウドソーシングの場合はある程度の補完(完璧ではないが)がサービス内で効くようになっている。

2:ワークフローの可能性

インターネットとサービスの発展で、場所に縛られた働き方というのはどんどん変化していくことが予想される。確かに毎朝顔を合わせ、言葉を交わすことの重要性は変わらない。一方で、遠方に離れたリソースを有効に活用することはこれからの企業にとって検討すべきポイントになると思う。

そういう意味で、遠方のメンバーとどういうワークフローを組むのか、納品物ベースなのか、勤務形式なのか、契約はどうするのか、こういったワークフローに関する経験をクラウドソーシングというプラットフォームで疑似体験できることは大きなメリットになる。

3:受託事業に相性のよいクラウドソーシング

スタートアップにとって受託事業を実施するかは非常に悩ましいことだと思う。サービスや事業内容によっては全てが全てエクイティでの調達でカバーできるとは限らないし、受託事業から広がる事業の可能性もよく耳にする。問題はその際のリソースだ。

受託開発のみに人員を増強するわけにいかないし、中心となるメンバーがこれに携わりすぎるとスタートアップした意味を疑ってしまう。1にも関連するかもしれないが、こういう場合にこそクラウドソーシングを活用するのはよい選択肢になる。

ーーさて、いかがだっただろうか。今回のクラウドワークスとサムライインキュベートの提携は内容ももちろんだが、新しいサービスや事業を作ろうとしているスタートアップに、新しい働き方という手法を掛け合わせようという意味で大変興味深いと感じている。

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