グローバルアウトソーシングとクラウドソーシングのウェブサイトFreelancer.comは、9月6日にタイ語サイトをローンチした。タイ語のサイトコンテンツと現地通貨取引のローンチにより、アジアにおけるクラウドソーシングとアウトソーシングである同マーケットプレイスの存在感はより一層高まるだろう。
e27のEchelon Ignite Thailand 2013でキーノートのプレゼンターを務めたFreelancerのグロース部門バイスプレジデントであるWillix Halim氏が、タイ市場への参入を発表した。この発表は、同社マレーシアでの現地サイト発表に続けての発表であった。
Halim氏は、同社がICT省のSmart Thailand Masterplanを全面的に支持していることを付け加え、次のように述べた。
「ICT省が情報通信技術リテラシーを向上させ、インフラを改善することにより、より多くの専門家がオンライン上で仕事の機会を見つけ、前向きな協調関係の中で世界の専門家集団の仲間入りを果たすことができるでしょう。」
同社アジア地域ディレクターであるEvan Tan氏はe27に対し、これはFreelancerによるアジア市場への積極的な進出の一環であると述べた。「最近、当社はインドネシア、フィリピン、インド、バングラデシュ、そして直近ではマレーシアなど、アジア諸国向けの機能を発表してきました。
アジアは、有能な専門家が仕事の機会を待ち望んでいる有望な市場です。そしてFreelancer.comはこうした人たちと世界中、そしてその人たちの母国のスタートアップや中小企業を結びつけていくことに喜びを感じています。」と述べている。
現在Freelancerには、世界中から480万件以上のプロジェクト案件が寄せられており、その総額は12億米ドル以上に相当する。Evan氏が述べた内容によると、現在タイのユーザ数は2万3000人に達し、そのうち2万人はフリーランサーで、3000人は中小企業のオーナーだそうだ。彼はさらに、
「タイのフリーランサーのほとんどは、PHP、 MySQL、Software ArchitectureやSoftware TestingなどIT関連のプロジェクトを選びます。もちろん当社は、タイ市場のために特別な機能を導入することで他のプロジェクトにもさらに多くの人が携わってくれることを期待しています。」
と述べた。
Freelancerはさらに多くの国でもローンチし、年末までにより多くの機能やサービスを統合する計画だ。同氏はまた、あまり先取りしたくはないが、現地の投資家や企業とまもなく提携があるだろうとも述べた。
例えば、同社は現在インドネシアのフリーランシングコミュニティとつながっている。
「当社は、スキル開発のほか情報交換を通してインドネシアのフリーランサーを強化することで組織を支援しています。フィリピンでは様々なテック系イベント(ハッカソン、セミナーなど)のスポンサーをしています。」
と同氏は語った。
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