中国のクッキングサイトがマネタイズに向けてオーガニック農家と協力

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Xiachufang

「料理をする」(主に家庭料理)という意味を持つXiachufang(下厨房)は、中国のグルメ嗜好家や料理好きを対象にしたクラウドソース型のサイトだ(AndroidとiOSでも利用可)。

同サイトは8月14日、姉妹サイトとなるYoudiantian(有点田=「畑がある」という意味)をローンチし、新たな方法で収益拡大を目指す。以前にはTaobao(淘宝)で食材を売る小売店へユーザを誘導するCPC/CPSベースの手数料ビジネスを手掛けたが、失敗に終わっている。

Youdiantianはまず、北京と上海を拠点とする4件の小さな有機農家から開始し、さらに拡大していく予定だ。サイトの利用者はショッピングプラットフォーム上で注文することができる他、その農家が扱う商品や農業に対する考え方に加え、環境への意識が高い消費者が知りたいと思う材料に関する情報を紹介した農家のプロフィールを閲覧することができる。

Xiachufangは、熱心なアマチュア料理家たちが意見を言う場所を提供することを実現したことで知られている。才能のある料理家が参加するコミュニティのXiachufangは、収益を最大化するよりも社会的な価値を高めることを優先しているという。

そのeコマースへの進出でも、この時代精神を引き継ぎ、人々に毎日の食の消費の裏にある環境的な要素に目を向けさせることを目指している。Youdiantianによって、独立した小さな農場がさらに多くの消費者にリーチできることになるだろう。Xaichufangは取引から手数料を得ているが、CEOのWang Xu(王旭升)氏によれば、長期的には広告が主な収益源となる可能性が最も高いようだ。

Xiachufang-2

中国では、オンライン食料品店のネットワークが成長しており、そのほとんどは有機や高品質の食料品を販売している。Benlai(本来生活)は、健康的な食品を推進しているeコマースサイトであり、またeコマース大手のTaobaoにも安全な有機食材を提供するマーケットプレイスがある。それにもかかわらず、Xiachufangの1000万の常連ユーザはその一部をYoudiantianへ促そうとしている。

コンテンツとコマースの垣根を曖昧にするということに関して言えば、Youdiantianは、New York Timesで食品部門の編集長を務めていた人物が設立者の1人となっている食のコミュニティ、52foodの子会社のオンライン食料品店Provisionに似ているようだ。

Youdiantianという語は発音的には「ちょっと甘い」という意味だ。今は、料理コミュニティがeコマースを通じて食べ物への意識を変えさせるというこのアイデアの展開に期待しよう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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