シート状の薄いデバイスが心臓を包む、シリコン製のセンサー技術

シート状の薄いデバイス

米国イリノイ大学とセントルイスのワシントン大学が、心臓を包むシート状のデバイスを公開した。この技術により、一人ひとりの心臓の形にぴったりと合う医療機器を提供することが可能になる。

イリノイ大学は心臓のための、特別なセンサー技術の研究で有名だ。2010年には既にこのシートデバイスの原型となる、シリコンセンサーの開発している。しかし、当時の技術では心臓をまるまる包むことができなかった。

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心臓を包む、シリコン素材のデバイス

シート状のデバイスはシリコン素材からできており、3Dプリンタで作成可能だ。 薄いシリコンでできていることにより、心臓の拍動に合わせてデバイスも収縮する。

現在シートデバイス上にいくつかのセンサーが組み込まれており、心臓の緊張・心電図・酸素・温度などを計測することができるという。今後はセンサーだけではなく、ペースメーカーとしての実用化目指している。

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オーダーメイドの医療機器

心臓にも個人差がある。人によって大きさや形が異なるが、現在で使用される一般的な心臓の医療機器はフリーサイズである。このシート技術により、今後それぞれの患者に完全にフィットする医療機器が実現できるようになるという。

研究チームの医師は

「オーダーメードにするとコストは当然増えるが、心臓に直接関わる医療機器であれば必要なコストだ」

とコメントしている。

via Medcity, Popular Science

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