
香港のスタートアップTeam BlackSheep(TBS)が、彼らの開発したドローンTBS Discovery PROを使い、ドバイにある世界で最も高いビル「ブルジュ・ハリファ」の空撮に撮影したことが話題となっている。
今回TBSが公開した動画は、先述の通りブルジュ・ハリファを上空から撮影しているのだが、この超高層ビルの高さは実に828m。それを真上から撮影するということは、828m以上の高度で飛んでいるということ。実際映像を見ていただければわかるが、ビルの先端は曇よりも上にあり、同機からの映像は飛行機から撮影されたそれに近いものを感じる。
このドローンの特徴は、無線操作に2.4GHzだけでなく5.8GHz帯をも使うことで、最大3kmまでの行動範囲を実現したことだ。ちなみに八木アンテナのオプションを装着すると10kmまで範囲が広がるとのことだが、現状8〜12分というバッテリーの制約で、実際に10kmまで飛ばすことは難しいようだ。
また、本機の面白いところは、プラモデルのように好みの部品を選択してカスタマイズができること。スターターキットで必要なものがセットになったパッケージを選択してもいいし、ジンバルとフレームの基本的なセットを選び、あとはオプションパーツを選んでいってもいい。文字通り「玄人向け」なドローンと言えそうだ。
なお、ジンバルにはGoPro HD HERO3もしくはHERO2を取り付けられるようになっており、動画の撮影はそれによって行われる。
このTBS Discovery PRO、シンプルなジンバルとフレームのセットなら599.95ドル、5.8GHz帯に対応した豪華なスターターキットであれば2,265.95ドルで購入が可能。法律や安全の遵守が前提となるが、空撮マニアにはたまらない高性能なドローンと言えそうだ。
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