レアジョブが、スタンプの使える英会話チャットアプリ「Chatty(チャッティー)」を本格ローンチ

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レアジョブ(東証:6096)が iOS 向けの英会話アプリ「Chatty(チャッティー)」を本格ローンチした。レアジョブと言えば、Skype を使ったオンライン英会話で先月上場を果たした有名企業だが、Chatty は画像や音声は使わない、テキストとスタンプを使ったメッセージアプリだ。

LINE に代表されるメッセージアプリのカジュアル感を、まさに英会話の世界に持ち込んだという感じ。ユーザはネイティブ・スピーカーとの間で、チャットによる英会話を楽しむことができる。

1,000万人に英語を話してもらいたいが、ユーザはまだ25万人

チャットが「果たして〝英会話〟なのか」という疑問は残る。耳で聞いて口で話すのが会話の基本であり、言語習得においては、それが何よりも近道だからだ。英語に限らず、3,000時間話せば、どんな言葉でもネイティブ並みに話せるようになるというのが通説なので、まずは話すことが大事なのではないだろうか。

筆者のこの質問に、Chatty の開発を担当した、レアジョブ新規事業開発部でチームリーダーを務める山田裕一朗氏が答えてくれた。

レアジョブは、社是として1,000万人に英語を喋ってもらえるようにしたいと掲げているが、オンライン英会話のユーザはまだ25万人。目標に近づけるために、それまでのプロセスを埋めるさまざまなアプリやサービスを出して行きたいと考えています。

英語学習においては、勉強としてのアプローチと、コミュニケーションの頻度を高めるアプローチがあると思いますが、1,000万人を実現させるには両方必要。ユーザ層の裾野を広げ、コミュニケーションの頻度を高めるために Chatty を作りました。

通勤途上に英語学習に励む人は少なくないが、さすがに満員電車の中で Skype ごしにネイティブ・スピーカーと英会話することはできない。Chatty はチャットベースだから、周りに迷惑をかけることもなく、友人とメッセージするような感覚で英語を習得することができる。

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英会話チャットアプリは、マネタイズできるか?

Chatty の話を聞いていて、よく似たアプリのことを思い出した。Movida Japan の第5回インキュベーション・プログラムから輩出された Eigooo! がそれだ。対面型のオンライン英会話と異なり、Eigooo! では英語講師が複数のチャットウインドウを開いている。すなわち、一人の英語講師は複数の生徒を同時に相手できるので、結果的にサービス料金を安く設定することができる。

Chatty においても、一人の英語講師は複数の生徒と同時にチャットするようだが、同時に何人までの生徒とチャットできるようにするのがよいのかは、提供可能なサービスの品質等を見合いながら検討中とのことだった。

Chatty は1日あたり10分間のチャットまで無料で提供される。将来的に機能を追加して有料提供する可能性もあるとのことだが、現時点で明確なマネタイズ手法は見えてこない。前述したように言語習得の王道は話すことなので、Chatty はそこまでの一歩をなかなか踏み出せないユーザを誘引するためのアプリなのかもしれない。仮に Chatty が単独でマネタイズできなくても、レアジョブのオンライン英会話へ顧客誘導する手段に育てば、十分に存在価値が認められるだろう。