本物のルイヴィトンはどれだ? 相次ぐ偽ブランドアカウントに頭を抱えるWeChat(微信)

SHARE:

wechat_featuredimage

WeChat(微信)は、友達とメッセージのやり取りをするためだけのものではない。今や中国では200万人のブロガー、有名人、メディア、そして小さな企業から有名ブランドまで WeChat を利用し、ユーザとつながっている。しかしその一方で、相次ぐ偽ブランドアカウントの登場に WeChat は頭を抱えているのだ。

WeChat ユーザが本物の公式ブランドアカウントを追加する際、中国のほぼ全ての大手ストアに張ってあるQRコードをスキャンするのが一番安全な方法であるが、今でもアプリ内でブランドアカウントを検索するユーザも少なくない。実はこれが厄介なのだ。

WeChat-fake-brand-accounts-Starbucks

中国語で「星巴克(スターバックス)」と検索すると、36の偽アカウントが WeChat 上に見つかる。これらは一般人が使えるものと違う「公式」アカウントとして登録されており、困ったことに、 WeChat の開発元 Tencent(騰訊、香港証取:0700)に承認されてしまっているのだ。少なくともこの場合、黄色いチェックマークが実際に認証された「星巴克中国(Starbucks China)」のWeChatアカウントであることを示している。

しかし、ことはいつも明確なわけではない。WeChat 内で高級ブランドである「路易・威登(ルイヴィトン)」の省略形として中国でよく使われるLVをを検索してみよう。膨大な数の検索結果が出てくる。実際私たちは100で数えるのをやめてしまった。混乱させるようだが、多くのアカウントは黄色いマークで認証済ということだ。

だがこの場合、これらの認証済で正当に見えるアカウントは本当のLVアカウントではなく、実際には、ルイヴィトンのバッグやその他の(偽物の可能性のある)高級品を扱うオンライン販売店とつながっている。つまり、こういった詐欺師たちが Tencent に承認されているだけでなく、認証済の黄色いバッジまで発行されているということを意味する。ということは WeChat の認証システムが無意味であるわけで、WeChat ユーザをたちの悪いアカウントによって、詐欺被害の危険性にさらすことになる。

WeChat-fake-brand-accounts-fake-verified-badges

待てよ、 さらにおかしなことになっている。昨日、スタートアップ Grata の CEO Andrew Schorr 氏が同社のブログ上で、WeChat 内での商標権侵害について指摘したように、いくつかの偽物LVアカウントは黄色の認証済バッジを彼らのサムネイル画像に載せており、実際はそうでないにもかかわらず、彼らがあたかも認証済であるかのように見せかけている。これは虫眼鏡でもないと識別できない。詳しく見てみよう。

では、本物のLVのアカウントはどこにあるのだろうか? このごちゃまぜのどこかにあるはずだが、WeChat のひどい検索機能と多数の偽物アカウントのせいで見つけることはできない。ルイヴィトンの本当のWeChat公式アカウントは「louisvuittonofficial」だという。

スペルが難しいんです。英語が母語でなければなおさらですね。(Schorr氏)

このような理由から、WeChat ではQRコードが有効に使われてきたが、それにしても、この状況を見れば、Tencentがどれほど他の WeChat 公式アカウントを、特にブランドをアプリ内で名前で検索しようとするユーザのために、整理するのを放棄してきたか明らかだ。

これは海外の有名ブランドだけの問題ではない。例えば、中国の電気製品メーカーの「海尔(ハイアール)」を検索すると、個々のHaier製品や支社に関するアカウントが出るが、その多くは小売店によるもので、また一部はスパマーによるものと見られる。そのほぼすべてに黄色い認証バッジが付いている。

昨日(7月8日)、Tencent に WeChat の偽ブランドについて問い合わせを試みたが、まだ回答は得られていない。

2日後に回答が得られた。Tencent の担当者は次のようにコメントしている。

我々は、知的所有権を尊重しており、WeChat を利用しているブランドの知的所有権を保護する対応に着手した。この対応には、偽の認証マークを使っていたり、会社の登記証を提示できなかったりした場合、その公式アカウントを削除することや、公式アカウントのプロフィールページの「報告ボタン」の周辺に、その通知ポリシーを掲げることなどが含まれる。

上記スクリーン・ショットで用いたルイヴィトンの偽アカウントは既に削除されたようだが、スターバックスの偽アカウントは、以前残っているようだ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

----------[AD]----------