Tencent(騰訊)のメッセージングアプリ「Qute」が放つ、インドネシアへのアピール

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【翻訳 by Conyac】 【原文】

Tencentのインドネシア向けQuteメッセージングアプリは100万人以上のユーザを獲得している。一体これがどのようなアプリなのか、そして1億人ものユーザを誇る巨大アプリWeChatとの違いを探ってみることにした。表面的には、WeChatもQuteも共にモバイルチャットアプリで大した違いは見られない。ユーザはメッセージを打ち込み、送信してチャットする。それが大まかな流れだ。

さらに掘り下げてみたところ、Quteは強いソーシャル性を持つが、WeChatとほぼ同じようなアプリであることが分かった。WeChatでは友達発掘にいくらかステップを要するが、Quteではそれがもっとシンプルで簡単になっている。これまで私たちの記事を読んできた読者なら、インドネシア人が本当にソーシャル好きだということはご存知だろう。新しい友達を作ったり、友達以上の誰かを期待している人にとってQuteは面白いアプリだろう。

Quteでは、性別・地域別で他のユーザを探すことができるが、残念ながら位置情報での検索はできない。一方、WeChatでは位置情報と性別の両方で検索することができる。QuteにはWeChatに匹敵するようなアドレスブックによるマッチングもないので、Quteでの友達探しは標準的なものだ。

Quteユーザはどうやって友達を見つけるだろうか。Quteユーザはそれぞれ独自の番号を持っている。インドネシア人はBlackberryのコード番号を使って友達とつながることに慣れている。だから、Quteの番号を使ってつながることもインドネシアではどうってことないことなのだ。QuteはTencentのサービスだが、ユーザがQQの番号を使ってログインすることはできない。私も試してみたが、ログインできなかった。なので、Quteは本当にインドネシア市場だけに開発されたサービスである。

全体的には、QuteもWeChatも似たようなものだ。明らかに、QuteにはWeChatよりもインドネシア人ユーザが多い。私の周りでWeChatを使っている人のほとんどが中国人だ(今、私はジャカルタにいる)。正直に言うと、私はインドネシアに中国人がこんなに多いことを知って驚いた。

Quteは楽しいサービスだが、スマートフォン用にはきちんと最適化されていない。同サービスの機能は低価格帯の携帯電話向けに作られたものだろうから、おそらくそういうものなのだろう。だが、こだわりの機能もある。Quteにはソーシャル性があって、性別で友達を探すのも上手くできている。そして、 もちろん人気だ。友達にQuteを紹介したら1,050ドルが当たるかもしれないというキャンペーンをTencentが打ち出したりして、一生懸命宣伝しているのだから。

【viaTech in Asia】 @TechinAsia

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