布でもガラスでも問題なし。自由に回路基板を「印刷」する3Dプリンタ「Argentum」

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この世に数多存在するガジェットにとって、その心臓であり血管である重要なものこそ、回路基板だ。特に小型化の進むウェアラブル製品にとって、この基板を細かく・正確に作ることができるというのは、製品の完成度やクオリティに直結する重要なファクターだ。

そんな回路基板の設計と作成を容易にしようというのが、Kicksterterにて実に目標額の4倍をも集めて成功した回路基板専用3Dプリンタ「ArgentumKicksterterでは”The EX”)」。

その機能は大変にシンプルで、事前に専用ソフトで設計された基板データを入力すると、まるで通常のインクジェットプリンタのように、対象物に対して銀ナノ粒子を原料とする基板を印刷することができる。対象物は絶縁性があれば何でもよく、例えば布やガラスでも問題無くその性能を発揮できる。

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印刷可能エリアは17.5 × 8.0 cmとそこまで大きくはないが、これは単に複数の基盤をつなげればいいだけのこと。何より、ガラスなど対象となる素材の自由度が広がったことにより、思いも寄らない新ガジェットが誕生するかもしれない。印刷解像度は600dpi。

なお、本プリンタは既に公式サイトにて発売中。キットモデルで1,599ドルから。

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