Xiaomi(小米)から、噂の電気自動車が実現する可能性が高まる

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Xiaomi が電気自動車を開発中だというのは周知のことだ。今年4月のカンファレンスでXiaomi(小米)のCEO、Lei Jun(雷軍)氏がそうほのめかしたと伝えられている。その後、Jun氏はそういった開発計画は存在しないと明言したが、噂の数々が消えることはなかった。

例えばSina Tech(新浪科技)は、Xiaomiの副社長Li Wanquiang(黎万強)氏が現在シリコンバレーで開発中の新製品が、電気自動車の可能性が非常に高いと報じている。多くの企業がシリコンバレーに本社を置いているが、中でも注目すべきは電気自動車製造企業のTeslaが含まれている点だ。XiaomiのCEOであるLei Jun氏は自身がTeslaの電気自動車を非常に気に入っていると、ことあるごとに明言しており、この2社が特定の領域で提携しているという疑念すら湧き起こっている。

しかしつい最近になるまで、Xiaomiが電気自動車開発に対してどのような野望を抱こうとも、たいして重く受け止められてこなかった。というのも中国には、電気自動車の開発ができる会社を制限する厳しい政府の規制がしかれていたからだ。自社で自動車を製造する許可がXiaomiに下りることはあり得ず、むしろ政府の規制をくぐり抜けるためには、自動車会社を買収するほかなかった。

しかし11月下旬、中華人民共和国国家発展改革委員会(NDRC)は、自動車メーカー以外も電気自動車市場へ参入できるという草稿をオンラインに掲載した。それらの規制は現在のところ世間に「意見を求めている」段階であり、その後彼らは草稿を見直し、最終的に政府機関によって可決または廃案とするだろう。しかし新しい規制が通過すれば、Xiaomiおよび他のインターネット企業による電気自動車産業への参入はより容易になるだろう。

一般向けに公表されている情報がなく、規制が公式なものになるにはある程度の時間がかかる(規制案が通ればの話だが)ことを考慮すると、Xiaomiの電気自動車を運転する日がすぐに来るとは考えづらい。しかし過去数年に比べ、この可能性はより大きく開かれている。そしてすべての兆しは、Xiaomi が真剣に検討しているということを示しているのだ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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