昨日、中国人民銀行はAlibaba(阿里巴巴)のSesame(芝麻信用)やTencent(騰訊)を含む中国民間企業8社に対して、6ヶ月間で消費者信用格付けサービスをローンチする準備を許可する通知を発行した。
Alibabaの財務部門であるAnt Financial Services Group(螞蟻金融服務集団)がAlibabaのオンラインマーケットプレイス上で集めたユーザのプロファイルとその行動データから信用格付けサービスSesameを開発していることは良く知られている。Ant Financialが提供しているオンライン決済システムのAlipay(支付宝)は現在3億人を超えるユーザに利用されている。
Sesameのウェブサイトが稼働して1ヶ月後、Tencentは8億超という月間ユーザが生み出す大量のデータを活用することを意図して同様のシステムの運用を開始する予定があると発表した。
現在のところ、消費者の信用履歴を追跡しているのは中国人民銀行、州政府、地方自治体だけである。しかしこのデータは一般には公開されていない。この国ではまだFICOスコアのようなサービスは利用できない。
AlibabaとTencentは関連する動きとして民間銀行を設立している。Tencentの WeBank(深圳前海微衆銀行)は1週間前(原文掲載日は1月7日)ローンチされたが、今のところ同サイトで利用できるサービスはない。AlibabaのベンチャーはMYbank(浙江網商銀行)という名前だという報告もある。
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待