正しい成長率の予測とは — 結果を予測するのではなく、成長の根源を探し出せ

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<ピックアップ> The most common mistake when forecasting growth for new products (and how to fix it)

スタートアップのピッチを見ていると、社交辞令的に「これからの成長率はこれほどなんです!」というグラフを見せられます。しかし成長率というのはそんなに簡単に試算できるものなのでしょうか。今回はそんなスタートアップの成長率に関する記事をピックアップします。

記事冒頭では、著名アクセレーターであるYコンビネータの創業者Paul Graham氏のエッセイが紹介されています。スタートアップはゼロから出発するものであってマイナスという概念は存在せず、スタートアップには成長するしか道がないという内容のもの。

ただ成長が大事だとは言え、下記のように単純な倍々計算で数字を叩き出して成長率を計算するのは大きな間違いでしょう。

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間違いの1つ目は、どの数値も月の終わりに結果として出てくる遅行指標となっている点。つまり単純に結果から結果を予測していること。そしてもう1つがアクションと数字がリンクしていない点。恐らく数多くのスタートアップがユーザー数増加を図るために様々なマーケティングを試すでしょう。しかし、いきなり適切なマーケティングチャンネルを探し出せるわけでもなく、試行錯誤をする期間がでてくるのに常に成長するという数字を出すのはおかしい、と指摘されています。

では、最適な形で成長率を描くにはどうすればよいのでしょうか。

答えは、「アウトプット」ではなく、「インプット」に焦点を当てることです。つまり、成長率の根源を探るべきであると述べられています。具体的には4つのステップがあるそうです。

  • 1. 結果論としての合計ユーザー数などを羅列するのではなく、あなたのプロダクト・サービスにおいて先行指標となる要素を書き出す
  • 2. 上記で書き出した項目へ、とにかくインプット
  • 3. インプットがどのような流れでアウトプットへ繋がるのかを理解していく
  • 4. アウトプットがどうやったら拡大するのかを、インプットからの流れで考えてみる

記事の最後には、インプットは唯一自分達でコントロールできるものであってコントロールができないアウトプットに縛られてはいけないという文言で締められていました。

やはり、ピッチで数字が必要だからといって、適当な倍々ゲームで出した数値をピッチや投資家に見せても、逆効果。ロジカルにインプットから考えられた成長率データの説得力には敵わないでしょう。実際、先日500Startupsのデモデイに行きましたが、どれも当たり前のように右肩上がりのグラフを出されるので飽きてしまいました。時間が限られているとは言え、ただデータを見せつけられるのではなく、ロジック込みで説明できるピッチが評価されるかもしれませんね。

Via @andrewchen

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