ソーシャルグルメアプリ「Retty」が月間UU1,000万人を突破、2020年までに世界20カ国でサービスを展開へ

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2015.7.2

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短期および中長期事業戦略を披露する Retty CEO の武田和也氏。

日本のソーシャルグルメアプリ「Retty」は2日、都内で同社初となる戦略発表会を開催し、「Retty 2020」と題して2020年に向けた短期的および中長期的事業戦略を発表した。

飲食店データベースのオープン化と、お客のエンゲージメント機能の強化

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Retty が飲食店に提供する管理画面。

短期的戦略として同社は飲食店データベースをオープン化、他の事業会社などに Retty のデータベースへのアクセスができるようにする。CEOの武田和也氏の説明によれば、具体的には、グルメ番組を放映するテレビ局が紹介した飲食店情報を照会できたり、ビール会社が自社製品の供給されている飲食店を把握できたりするようなユースケースが考えられるそうだ。

テレビ料理番組がレシピサイトのクックパッドと連携するケースが出てきているが、同じように、グルメ番組の視聴者からの Retty へのアクセス流入なども期待できるだろう。飲食店は開店や閉店が頻繁に繰り返されるため、データベースを最新の状態に保つことが難しいが、Retty はユーザ・ジェネレイティッドなコンテンツにより比較的新しい情報を収集できるため、ビール会社を始めとする飲食店を顧客とするビジネスにも重宝されるだろう。

Retty は、飲食店が自店を好きになってくれているお客、これからなってくれそうなお客をより効果的にエンゲージできるよう、管理用画面の提供を開始する。飲食店はこの画面を使って、自店について投稿してくれたユーザにメッセージを送れるほか、そのユーザの投稿に「いいね」や「行きたい」のボタンを押した他のユーザを見込客ととらえ、飲食店がプロモーションやメッセージを送れる機能を提供するとしている。

2020年までにサービスを20カ国へ展開、月間UUで1億人達成を目指す

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Retty が最終的にターゲットとする世界市場。

中長期的には、2020年までに国内でユーザ数No.1のサービスになることを目標に設定、2020年の東京オリンピックに向けて20カ国でサービスを展開し、月間UUを1億人にまで引き上げる計画を設定した。Retty はこれまでにも、ベトナム、インドネシア、アメリカ、中国、シンガポールに展開していたが、基本的にはレストラン情報を集約したり、ランキングしたりすることに終始し、日本版に比べて個人の好みを尊重するソーシャルな要素が少なかった。

今後、Retty では、日本でユーザの指示を得たエクスペリエンスを武器に今年中にアジア向けの本格進出を開始し、2016年までに5カ国、2017年にさらに追加で10カ国へ参入、2020年までに合計20カ国に展開し、月間UUで1億人へのサービス提供を実現したいとしている。

日本を訪問する外国人旅行客にも積極的にサービスを使ってもらえるよう、「日本の地元の人が選ぶ店」「日本に住む外国人が選ぶ店」「日本文化を味わい尽くせる店」の3つの軸で飲食店を外国語で提供できる体制も強化する。

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披露された、Retty の新しいロゴ。

また、Retty は戦略発表会の会場でロゴの刷新も発表した。新しいロゴは、「Next」「Happy」「Global」という3つのビジョンを見据えたデザインとなっている。今年5月に月間UUが1,000万人を突破したことも明らかにしており、2011年のローンチから最初の500万UUを獲得するのに3年近くを要したのと対照的に、直近の増分500万UUはわずか5ヶ月間で達成できたことになり、幾何級数的にユーザが増加していることがわかる。

アジアのような、分散していて多様な市場においては、レストランを探す上でも、訪問する国や地域によって、モバイルアプリを使い分けなければならないことが多い。世界的に有名な Yelp でさえ万国で万能とは言い難いだろう。日本人のみならず、世界中のグルメにどれだけ素晴らしいユーザ・エクスペリエンスを与えられるか、Retty の新たな挑戦に期待したい。

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月間UUが1,000万人を突破したことを説明する Retty CFO の奥田健太氏。

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