友人や家族がバーチャルに家まで送るアプリ「Companion」、一人で夜道を歩く女性の強い味方に

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アプリ Companion
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<ピックアップ>A new app that lets users’ friends ‘virtually walk them home at night’ is exploding in popularity

女性にとって夜の一人歩きは不安を伴うことがあるが、こんなアプリがあればそんな不安が解消されるかもしれない。アメリカの5名の大学生が開発したアプリ「Companion」は、友人や家族に「同行者」になって欲しいとリクエストし、GPSの情報を元に帰宅するまでの道のりをオンラインマップ上で共有することができるものだ。

アプリの使い方を簡単に説明すると、まずバーチャルな同行者を求めるユーザーはスマホ内の連絡先から複数の人を選択して、リクエストを送信する。リクエストを受信した人は、ユーザーの目的地までの道のりが分かるオンラインマップへのリンクが入ったSMSを受け取り、GPSの位置情報に基づいて目的地まで相手が今どこにいるのかを確認することができる。

ユーザーが道のりを外れたり、走り始めたりといった「異常」をアプリが検知すると、アプリはユーザーに「大丈夫?」と確認。問題なければ、ユーザーはアプリをタップ。ボタンがタップされない場合はアプリが「異常が起きた」と判断し、アラームが鳴り、また警察に緊急連絡できるボタンが現れる。同時に、同行者の人たちにアラームが送られるシステムになっている。

それ以外にも「不安です」という内容を送信できるボタンも備わっており、不審者を見かけたり、周囲に異常を感じたときにはそのボタンを押すことができる。

シンプルなUI。
シンプルなUI。目的地を設定して、コンパニオンになって欲しいとリクエストを友人や家族に送る。

アメリカの大学で性犯罪防止対策に活用することも計画

アメリカでは大学のキャンパス内における性犯罪の多さが問題になっている。ニューヨーク州北部の某大型私立大学を対象に行われた調査によると、大学1年時に強姦・強姦未遂の被害にあった女子学生は19パーセントに上る。

Business InsiderにCompanionアプリの開発者が語った内容によると、セカンドバージョンのアプリのローンチ後、ユーザーが送信する「不安です」ボタンからの情報により、1週間で複数の大学キャンパスにおける「500の不審現場」のデータが集まったという。開発チームはこのデータと情報を大学のセキュリティ担当に共有し、犯罪防止のために役立てることを目指しているそうだ。

このアプリ、もちろんアメリカの大学内だけでなく、世界中の様々なシーンで活用ができそうだ。「子供や高齢の両親にも使ってもらいたい、という言うユーザーも多いです」とチームは語っている。

via. Business Insider

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