耳年齢が測れるアプリ「Mimi」が大幅アップデート:「よりよく聞く」機能の追加、日本語にも対応

by Yuki Sato Yuki Sato on 2015.9.1

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ベルリンを拠点に聴覚ソリューションアプリを開発するMimiが、アプリを大幅にアップデートした。前回の主要アップデートから半年が経ち、今回リリースされたVersion 3.0 では、UIやビジュアルデザインが大きく改善され、また日本語も含めて14ヶ国語でアプリが利用可能となっている。また、「よりよく聞く(“mimify” )」という、デバイス内の音楽や周囲の音のクオリティを改善する機能も備わっている。

mimiについては、以前こちらの記事でも紹介したが「聴覚治療を身近なものにする」というミッションの元、プロダクトを開発している。これまで聴覚テストを行える「Mimi Hearing Test」と周囲の音を増幅する「mimi スマート聴覚アンプリファイヤー」という二つのアプリをリリースしていたが、今回リリースされた「Mimi ヒアリングテスト」アプリは聴覚テストと音のクオリティを改善する(彼らはその機能を「mimify」と呼ぶ)機能の両者が備わったものだ。

“冷たい”というユーザーフィードバックをUIに反映

今回のアップデートは、最初のアプリをローンチ後にチームが行ってきたユーザーリサーチから得たフィードバックを反映させたものでもある。Mimiのマーケティングコミュニケーション担当Eva-Maria Zoll氏は、ニューヨークで何人ものMimiユーザーにアプリの使い心地や聴覚テスト一般についてインタビューを行った経験について話してくれた。ユーザーの声から得たもっとも大きな学びは「聴覚というのは非常に繊細なトピックであるということ」だという。

多くの人にとって、聴覚というのは非常に個人的で繊細なトピックであることが分かりました。自分の耳年齢を知るのはとても緊張する経験です。病院で医師による検査を受けるような経験を多くの人はしたくない思っています。以前のバージョンのアプリに対しては、専門家がテストをしているような “冷たさ” があるというフィードバックを多くのユーザーから得ました。なので、今回のアップデートでは、ユーザーと友達同士の目線で会話をするような “温かみのある” アプリになるよう、アプリ内の表現やUIを改善しました。

「決して専門家が検査しているような経験を提供しない」というのは、ヘルスケアアプリという質と精度、専門性もまた重視されるアプリを作る上で重要なポイントであろう。こうしたユーザーリサーチから得た「気づき」を元に、トップページのアニメーションイラストレーションの追加や言語表現の変更など、アプリに改善が加えられていった。

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「よりよく聴く(“mimify” )」とは?

また今回追加された「よりよく聴く(“mimify” )」機能とは、アプリ内で音を処理し、リアルタイムでユーザーに対してより「明瞭で、深みのある音」を返す機能のことを指す。音楽と周囲の音を「よりよく聴く」ことが可能で、音楽に関しては今のところデバイス内の音楽のみを再生することができる。

この機能は、MimiのR&Dチームのリーダーであり、コーファウンダーでもある、音響学を長年研究してきたニック・クラーク氏の開発する「聴覚アルゴリズム」をベースにしたものだ。

Mimiのコーファウンダー:
Mimiのコーファウンダー:Nick Clark氏、Pascal Werner氏、Philipp Skribanowitz氏(左より)

また、MImiは現在14ヶ国語に対応しており、よりグローバルな展開を目指している。日本語版に関しては、Goodpatchベルリン支社のコーディネートの元、ベルリンに住む日本人によるテストとフィードバックをベースに日本語表現の改善に取り組んだ。

8月27日のローンチ以来、53カ国のApp Storeのヘルス&フィットネスカテゴリーでトップ10に入るなど、出だしは好調のようだ。なお、Mimiはベルリンを代表するエンジェル投資家Christophe Maire氏含め、欧州、シリコンバレー、香港、日本の投資家から調達している(額は非公開)。

(情報開示:筆者もMimiの日本語版ローカライゼーション作業の一部を行っています。)

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