日本と東南アジアの起業家と投資家が集う、Asia Leaders Summit 2016がバリ島で開幕

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これはインドネシア・バリ島で開催された、Asia Leaders Summit 2016 の取材の一部だ

インキュベイトファンドGolden Gate Ventures が共催するカンファレンス「Asia Leaders Summit」が幕を開けた。2014年に始まったこのイベントはこれまでシンガポールで開催されていたが、今回は趣を変えてバリ島での開催だ。日本、東南アジア各国、インド、欧米から新進気鋭のスタートアップ創業者、投資家らが集まった。

午前中には、アジアや日本からユニコーン(バリュエーション10億ドル以上のスタートアップ)が生まれるかどうか、そのためには何が必要かを議論するセッションが持たれた。

このセッションのパネリストは、

  • Krishnan M Menon 氏(インドネシアのカスタム家具用品eコマース「Fabelio」の共同創業者兼CEO)
  • Albert Lucius 氏(インドネシアのO2Oプラットフォーム「Kudo」の創業者) → 関連記事
  • 松本恭攝(やすかね)氏(ラクスル創業者兼CEO)
  • Nico Jose Nolledo 氏(2014年にフィリピン証取上場した、モバイルコンテンツ・デベロッパ Xurpass 会長兼CEO)

モデレータは、インキュベイトファンドの共同創業者で代表パートナーの本間真彦氏が務めた。

ユニコーンを生むには、国境を越えた投資家や起業家の流入が重要

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インキュベイトファンド本間真彦氏(左)と Xurpass 会長兼CEO Nico Jose Nolledo 氏

昨年くらいから、中国やインドからもユニコーン・スタートアップが生まれ始めた。中国は国内に多額の資金と多大な市場があり、インドにはそれらの要素に加え、シリコンバレーとの密接なつながりから優柔な人材と資金が国外からも流れ込んでいる。東南アジアにユニコーンを生み出す上では何が必要だろうか?

Xurpass の Nolledo 氏は、フィリピンで上場したり、資金調達したりする企業の国内VCから調達がまだ少ないことを例に挙げ、海外からの資金が流れ込む必要性を示唆した。Kudo の Lucius 氏は、多くのインドネシアの起業家がインドネシア市場をターゲットにしたサービスに勤しむ一方で、インドネシア国外から多数の人材がやってきて、スタートアップを創業したり、スタートアップで働き始めたりすることが重要であると語った。

アジアのスタートアップでは、アメリカの成功モデルのコピーキャットが多いのではという指摘については、Fabelio の Menon 氏が、確かにベンチマークにしている企業があるものの、たとえ同じサービスを扱っていても、アジアでは各市場で消費者が求める趣向が全く異なり、7億人いる東南アジアの人口を考えれば、この点についてはユニコーンを生み出す上での足かせにはならないだろうと語った。

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左から:Fabelio 共同創業者兼CEO Krishnan M Menon 氏、 Kudo 創業者Albert Lucius 氏、ラクスル創業者兼CEO 松本恭攝氏

一方、Nolledo 氏はフィリピンの起業家を見ていると、メディアに掲載された有名スタートアップのアイデアに影響され、例えば「セブ島の Uber」のようなローカルの市場需要に閉じてしまったアイデアで持ち過ぎであることを指摘。小さくまとまらず、世界とは言わないまでも、せめて東南アジア市場を視野に入れることが、フィリピンの起業家にとってはチャレンジであると語った。

Menon 氏はインドの状況について触れ、インドのスタートアップにとって最も克服が難しいのは、あらゆるインフラが未整備であること。また、テック・スタートアップはエンジニアが居ないと成長できないにもかかわらず、エンジニア不足であることがスタートアップの成長を阻んでいると語った。

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