中国のNext Entertainment、超ローカルなライブ放送プラットフォームで2,500万米ドルを調達

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Above: Andy Zhong, CEO of Next Entertainment and FunPlus. Image Credit: Next Entertainment
Next Entertainment および FunPlus の CEO Andy Zhong(鍾英武)氏
Image Credit: Next Entertainment

Next Entertainment は、中国で成功を収め、さらに世界に展開できそうなビジネスで2,500万米ドルの資金を調達した。そのビジネスとは、超ローカルなライブ放送だ。

同社に資金提供したのは、中国の携帯ゲームメーカーで昨年に10億米ドルで買収された FunPlus と、中国でローカルタレントを使ったライブストリーミングプラットフォームとして成功している Inke である。他にも GSR Ventures、Mayfield、Signia Venture Partners などが投資した。

FunPlus の CEO である Andy Zhong(鍾英武)氏は、北京を拠点とする Next Entertainment の CEO を兼務する。VentureBeat とのインタビューの中で Zhong 氏は、Next Entertainment が Inke のビジネスモデルを採用し、世界展開にトライするとコメントした。Inke(映客)は中国で最も成長しているテック企業で、営業収益10億米ドルにすぐさま到達した。Inke で視聴者はアプリ内課金の形でバーチャルギフトを番組ホストに送ることができる。市場調査会社の App Annie によると、Inke は世界ベースで総収益トップ50のアプリにランクインしているという。

Mayfield のマネージングディレクターである Tim Chang 氏はインタビューの中で次のように話している。

欧米では、Meerkat(編注:現在は、Houseparty に移行)や Periscope が特に人気があります。しかし Inke のような会社はマネタイズされたライブストリーミングのおかげで急成長しています。以前、中国人はアメリカのビジネスモデルを取り入れ、これを中国向けに作り変えていました。しかしこのケースについて言えば、中国企業のビジネスが他の国で上手くいきそうなのです。

ライブストリーミングのホストは歌ったり面白おかしく話したりしてライブのパフォーマンスを Inke でよく流していると Zhong 氏は言う。Inke には視聴者の近所や住む地域にどのようなパフォーマーがいるかを示す「nearby」機能があるので、視聴者はローカルなパフォーマーの近くにすぐ集まれる。この nearby 機能は、Next Entertainment が欧米諸国でのライブストリーミングサービスで導入する予定だと Zhong 氏は述べている。

Zhong 氏によれば、同社はまだ次の進出予定市場を具体的には決めていないという。バーティカルな市場をターゲットとすることもできるが、Next Entertainment は、Twitch や Musical.ly がそれぞれ支配しているゲーミング業界や音楽業界はおそらく避けるだろう。しかし、nearby 機能とバーチャルギフトというビジネスモデルのおかげで同社の優位性は継続すると信じているという。同社の携帯アプリ MeMe は11月に台湾でローンチされたが、それ以外の地域では2017年にローンチ予定だ。

欧米諸国への展開に注力しつつも世界的なライブ放送企業を目指すと Zhong 氏。

Chang 氏は次のように語っている。

何十億米ドルもの実績を残した Andy 氏のような設立者がいますし、中国で成功を収めたまったく新しいビジネスモデルに全力を注ぎ込めるチームがありますので、他の地域へも進出ができそうです。

マネタイズについて言えば、魅力ある超ローカルパフォーマー向けのデジタルチップとしてこのサービスを考えることができます。十分に高いお金を支払えば、あなたはお気に入りのファンとなり、パフォーマーにリクエストできるようになるかもしれません。これはクラブで実際にみられる行動と似ています。クラブでは、他の誰かのためにシャンペンのボトルを買ってあげる人たちがいますから。

Next Entertainment の従業員数は30人。拠点は北京、台湾、サンフランシスコ。Zhong 氏によると、FunPlus は今年、約10億米ドルで Century Holdings により買収された。

GSR のマネージングディレクターである Richard Lim 氏は声明でこのように述べている。

Inke への投資家として、中国で著しい成長を目の当たりにしました。西洋と東洋で実績がある起業家の Andy 氏との提携はとてもエキサイティングです。彼らとまた一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】