LeEco(楽視)が新たに24億ドルを調達、資金繰りにあえぐ同社が立ち直るに足る金額か?

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中国のインターネット企業 LeEco(楽視)が15日、同国の巨大不動産会社 Sunac China Holdings Ltd.(融創)からの投資を筆頭に、新たに168億人民元(24億米ドル)の資金を調達したと発表した。この投資により、Sunac は LeEco の2番目の筆頭株主になる。

同社が明らかにしたところによると、Sunac は総資金調達額のうち150億人民元を提供し、これは以下の通り3分配されるという。

  • 60億4,000万人民元を提供し、設立者兼 CEO の Jia Yueting(賈躍亭)氏から、同社の上場子会社 Leshi Internet(楽視網信息技術)の株式8.61%を獲得
  • 79億5,000万人民元を提供し、既存株式の譲渡や株式資本の拡大によって、テレビ部門を請け負う同社子会社 Leshi Zhixin(楽視致新)の株式15%を獲得
  • 10億5,000万人民元を提供し、LeEco の映画製作部門である Le Vision Pictures(楽視影業)の株式33.5%を獲得

Huaxia Insurance(華夏人寿)と、国の後援を受けるベンチャーキャピタル企業 Leran Investment(楽然投資)も投資に参加し、それぞれ4億人民元と14億3,000万人民元を投入した。

今回の資金調達は、拡大計画を積極的に推し進め過ぎたために深刻な資金不足にあることを Jia 氏が11月に認め、その後の2ヶ月間かつてないほどの苦境におちいっていた同社にとって重要な時期に実現した。

テクノロジー業界の大物である43歳の Jia 氏は、中国のインターネット業界で資本調達のプロとして名声を築き上げた。地元メディア Yicai(第一財経)の報道によると、同社は2016年11月の時点ですでに800億人民元もの巨額をかき集め、スマートフォンからテレビ、映画製作、クラウドサービスまで、様々なビジネスに融資しているという。

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今回の出資で資金不足は解消されるか?

今回の巨額ラウンドで同社が直面した資金圧迫は軽減され、投資者の信頼も回復するのは確実だろう。しかし LeEco の資金不足を完全に埋めるに足るだろうか? この質問に対する Jia 氏の回答は確言的である。

今回の168億人民元の投資は、LeEco の電気自動車ビジネスを除き、LeEco システム戦略を第一段階から第二段階へと順調に移行させるための必要条件をすべて満たすのに十分です。(Jia 氏)

この移行で、共有ループ型エコシステムにあるすべてのビジネスに対する全面的なグローバルレベルのアプローチから、7つの下位エコシステム間の真のエコケミストリーの実現へと転換を遂げる。

第二段階では、収益を上げることが同グループ内の上場および非上場企業の主要な目標となる。Jia 氏は昨年11月の内部文書で、同社は中国、米国、インドに焦点を当てるとしている。

LeSEE が A ラウンドの資金調達を実施予定

資金計画では、やはりもっとも現金燃焼率が高い LeEco の電気自動車部門であるSEE Plan(Super Electric Ecosystem Plan=超級電動生態系統)は、現在の資金調達ラウンドの対象となっていない。Jia 氏は先週(1月第2週)、車の生産開始にはさらに100億人民元必要であるとし、同プロジェクトは他よりも規模が大きいためさらに追加で資金が必要だと付け加えた。

LeSEEは昨年9月、すでに10億8,000万米ドル規模のラウンドを Yingda Capital Management(英大基金管理)、China Communication Construction Ltd.(中国交通建設)、China Aerospace Science & Industry Corp(中国航天科工)といった複数の出資者から集めている。

Jia 氏は今回の資金調達と併せて LeSEE の資金計画の開始についても発表している。

洞察に優れたさらに多くの投資者が LeSEE エコシステムに参加されることを私たちはすでに楽しみにしています。最近いくらかの進展が見られましたが、今後1ヶ月の間に良いご報告がさらにできることを期待しています。

【via Technode】 @technodechina

【原文】