中国の駐車支援スタートアップ U-Parking(有車位)は本日(原文掲載日:4月20日)、Gobi Ventures がリードするシリーズAラウンドで1,200万人民元(約1.9億円)を調達したことを発表した。
北京で2014年に設立された U-Parking は、中国の大都市において分散型の駐車場を提供し、個人ユーザとカーシェアリング事業の両方に快適な駐車体験を保証している。 U-Parking はナンバープレートで車の識別を行う駐車場予約・自動割り当てシステムを導入している。これにより、都市全体の駐車場利用の最大化と駐車場管理に発生する限界費用の削減を図っている。
Gobi Ventures のマネージングパートナーである Michael Zhu(朱璘)氏はこう語っている。
U-Parking のサービスは既存のカーシェアリングサービスと非常に相性が良いのです。なぜなら、提携企業に低料金で駐車場を提供している上にそうした駐車場の監視も行っているからです。
U-Parking は調達した資金を利用して、都市部で提供する駐車サービスがカバーしている「ノード(駐車場)」の数を増やすことにより、ビジネスを拡大させる予定。現在、北京の中心市街地において180以上の主要ビジネスエリアで300以上の「ノード」をカバーしている。近いうちに上海、広州、深圳など中国の他の主要都市にサービスを拡大する予定だ。
B2Cプラットフォームとしては、U-Parking は通勤ドライバーをメインターゲットにしている。というのも、駐車場の立地がバラバラであることや、料金が標準化されていなかったり、管理が不十分であるなどの原因から、通勤ドライバーが駐車する際に予測不可能な事態に遭遇する割合が増えているのだ。これらの問題を解決するために、U-Parking はユーザが事前にだいたいの駐車料金を把握でき、駐車時に標準化されたサービスを保証する機能をアプリに組み込んでいる。
さらに、レストランやガソリンスタンドなどの様々なサードパーティのサービス提供企業をプラットフォームに統合し、総合的な通勤サービスをユーザに提供している。
中国のモータリゼーションに伴い、中国都市部の住民、特に北京や上海のような大都市で暮らす人々にとって、駐車の問題は大きな悩みになっている。そして、駐車場に対する需要が高まったことでオンデマンド型駐車場は急激な成長を見せている。この分野の大手プレイヤーには Tingchebao(停車宝)や 51Park(無憂停車)などが存在する。
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