Baidu(百度)、出前サービス事業「Baidu Waimai(百度外売)」を Alibaba(阿里巴巴)傘下のEle.me(餓了麼)に売却

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中国のインターネット大手 Baidu(百度)は、自社の出前サービス「Baidu Waimai(百度外売)」を競合の Alibaba(阿里巴巴)傘下 Ele.me(餓了麼)に売却する。出前サービス業界の2巨頭は今回の取引に同意しており、詳細は今週(21日週)の早い時期に明らかにされると現地メディアが報じている。

統合の噂はここ最近広まっていたが、現地メディアは匿名の情報筋の話として近く取引がまとまりそうだと報じている。現地の金融誌 Caijing(財経)によると取引金額は約5億米ドル、資金はキャッシュと株式の組み合わせにより調達されるという。

今回の取引の一環として、Baidu Waimai は今後1年間独立的に事業を継続し、同社ブランド名は18ヶ月間、Ele.me による使用が可能になる(China Business News=第一財経日報による)。

さらにEle.meは、多くのデータを取り込むために Baidu の他のサービス(Baidu Maps=百度、Baidu Search=百度搜索、グループ購入サービス Baidu Nuomi=百度糯米など)を利用できるよう3億米ドルを支払う

統合後、Ele.me は業界最大手となるだろう。成長著しい同社は先月、Alibaba とその金融関連会社 Ant Financial(螞蟻金融) からシリーズGラウンドで10億米ドルを調達した。

この統合が意味するのは、Alibaba と Tencent(騰訊)の競争がさらに過熱するということだ。Tencent はまた別の出前サービス Meituan-Dianping(美団-大衆点評)を支援しており、中国の出前大手は Ele.me を含む2社のみとなる。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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