タイ発オンライン決済サービスのOmise、ICOで2,500万米ドルを調達——VCからの累積調達額を上回る

SHARE:

<ピックアップ> Omise Supplements VC Funding Through Abstemious Token Offering

バンコクに拠点を置くオンライン決済サービスの Omise は、イーサリアム・トークン標準「ERC20」に則った新興仮想通貨「OmiseGO(略称:OMG)」の発行によって2,500万米ドルを調達し、この ICO(Initial Coin Offering=仮想通貨売却による資金調達)を完了した。

同社はこれまでに VC から2,000万米ドルを調達しているが、今回の ICO を通じた調達額はこれを上回るものとなる。今回の ICO では、OMG 発行全体の 65.1% が売りに出され、5% がイーサリアム保有者(airdrop)に、そして、残りの29.9% が投資ファンドと Omise のチームメンバーに分配された。

OmiseGO は目下開発中で、2017年第4四半期にはサービスを開始するものとみられる。

最近の ICO 事例を見てみると、Mozilla 前 CEO の Brendan Eich 氏が立ち上げたブラウザスタートアップ Brave が3,500万ドルを1分に満たない時間で調達したことが有名。調達額の大きいものでは、フィンテックスタートアップの TenX が8,000万ドル、Tim Draper 氏が支援する ICO イネイブラーの Bancor が2時間半で1.5億ドルを調達している。

<参考文献>

Via ETH News

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する