バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)、ヨーロッパ2カ国目となるイタリアへの進出を発表——フィレンツェとミラノで利用可能に

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先月イギリスにローンチして日も経たない今週火曜日(7月25日)、中国の自転車シェアリング大手 Mobike(摩拜単車)はヨーロッパで2番目となる拠点、イタリアに進出すると発表した。これは、同社最大のライバル ofo(小黄車)とのグローバル市場をめぐる競争である。

Mobikeによると、まずはフィレンツェでニーズの高いエリア数ヶ所に Mobike 数百台を用意し、トライアル期間は30分あたり0.3ユーロというプロモーション価格でキャンペーンを行うという。正式サービスは8月に開始予定で、フィレンツェとミラノの全域で利用可能となり、それぞれの都市に自転車4,000台ずつ投入する計画だ。

設立者の Hu Weiwei(胡瑋煒)氏は次のように述べている。

イタリア市場に参入できること、特に、数多くのイノベーターや芸術家を生んだフィレンツェとミラノで Mobike のオペレーションを立ち上げる機会を得たことを嬉しく思います。(中略)弊社はパートナーと手を携えて、フィレンツェとミラノの人々や観光客が両市をさらに楽しめるようお約束します。

Mobike は中国国内市場で ofo と陣取り合戦を繰り広げているが、この自転車レンタル大手2社は、今年初め頃から少しずつ競争の舞台を海外に広げてきている。両社ともシンガポールや英国などのカギとなる市場を狙っており、大型の資金調達ラウンドで大規模な競争への準備を進めることに余念が無い。

2015年1月に設立され、Mobike は中国からシンガポール、イギリスと日本へと拡大している。いまや世界150都市で600万台の自転車、1億人を超える登録ユーザ、一日あたりの乗車利用は2,500万回にものぼる。

CEO の Davis Wang(王曉峰)氏によると、Mobike は2017年末までに世界200都市でサービス展開する計画だという。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

 

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