韓国発・実店舗集客ビッグデータ分析のZOYI、グローバル・ブレインやKDDIなどからシリーズBラウンドで4.5億円を調達

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<19日午前11時更新> 出資者にコロプラネクスト、信号強度に WiFi を追記。

ソウルに拠点を置き、オフライン顧客分析サービス「Walk Insights(워크인사이트)」やオンライン顧客向け販売支援サービス「Channel.io(채널 IO)」を提供する ZOYI Corporation(조이코퍼레이션、以下 ZOYI と略す)は19日、グローバル・ブレインや、グローバル・ブレインと KDDI が共同運用する KDDI Open Innovation Fund(KOIF)、コロプラネクストなどから4.5億円を調達したと発表した。

ZOYI は2014年に設立され、2014年に Bon Angels、Fast Track Asia から約3億ウォン(約3,000万円)、シリーズ A ラウンドで韓国投資パートナーズ(한국투자파트너스)とアジュ IB 投資(아주 IB 투자)から合計20億ウォン(約2.2億円)を資金調達している。

グローバル・ブレインはこれまでにも TeamBlindiDecca(아이데카)5Rocks(파이브락스、その後 Tapjoy が買収)、Fluenty(플런티)などに出資しているが、KOIF からの出資を伴う韓国スタートアップ向けの投資としては、8月に実施した ESM Lab(ESM 연구소)に続く2つ目の案件となる。

Walk Insights はオフライン版の Google Analytics ともいうべきソリューションで、来店客のスマートフォンから発せられる WiFi や Bluetooth の信号強度により、それぞれの顧客が店内にいるか店外にいるか、店内であれば店内のどのあたりにいるか、何分程度滞在したか、POS との連携によりコンバージョン(買い物)したかを把握することができる。これまでに眼鏡市場、Amore Pacific、Samsung Electronics など2,000店舗以上が利用しており、最近では、インバウンド観光客の動向を把握したい地方自治体や、電車の乗客のうち、どの程度の人が自社グループのスポーツ施設を訪れたかを把握したい鉄道会社など、ユーザの事業分野は多岐にわたっているという。ZOYI はこれらの事業を、ZOYI とワイエスシーインターナショナル の JV であるウォークインサイトと連携して日本市場で展開している。

Walk Insights はオフライン版の Google Analytics ともいうべきソリューションで、来店客のスマートフォンから発せられるBluetooth の信号強度により、店内にいるか店外にいるか、店内であれば店内のどのあたりにいるか、何分程度滞在したかを把握することができる。眼鏡市場、Amore Pacific、Samsung Electronics など2,000店舗以上が利用しており、最近では、インバウンド観光客の動向を把握したい地方自治体や、電車の乗客のうち、どの程度の人が自社グループのスポーツ施設を訪れたかを把握したい鉄道会社など、ユーザの事業分野は多岐にわたっているという。

Channel.io は、e コマースなどの運営事業者向けに開発された、オンラインコンシェルジュサービスの機能だ。運営事業者は、ダッシュボードを使って顧客の動向を把握でき、訪問客への声かけ、訪問客からの問い合わせを受け付ける機能を容易にサイトに追加できる。問い合わせややりとりをリアルタイムに行えるので、訪問客はメールなどに比べオンライン店舗から即答をを得られる期待値が高くなり、コンバージョンする可能性が高まるのだという。訪問客がログインしている場合は個人を特定、ログインしていない場合も名前と電話番号を聞くことで、訪問客が e コマースサイトを離脱後も、SMS 経由で問い合わせややりとりを継続できる環境を提供する。

ZOYI によれば、ウェブサイト自体が信用できるものであれば、8割くらいの訪問客は名前や電話番号を抵抗なく入力してるのだそうだ。現在のところ、Channel.io の利用ユーザの9割は韓国の事業者だが、ZOYI は今回調達した資金を使って、日本での営業展開を強化すべく、日本の営業担当者を新規に確保するとしている。

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