UBIQUICOIN、2コイン構造で仮想通貨のボラティリティ問題の解決を目指す

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UBIQUICOIN
Image credit: UBIQUICOIN

今、仮想通貨がブームとなっているが、市場の変動も極端に激しい。

価格変動は皆が関心を抱く要素だが、他にも取引時間や戦略的提携の欠如という問題もある。

1月にプレ ICO セールを発表し、すでに500万米ドル超を調達している UBIQUICOIN は、こうした問題に真正面から取り組もうとしている。

同社はまず、実在資産によって裏付けされたデジタル通貨を提供している。これは、保有者が確実に価値のある取引ができることを意味する。また、同社には面白いことに2つのコインによるシステムがある。多くの仮想通貨を悩ませている問題に対処するものだ。

第一のコインはトランザクション・コイン。この通貨は現金および現金同等物に裏付けされていて、安定的な価値が割り当てられている。とりわけ送金用のほか、商品・サービスの購入に使われている。トランザクション・コインは基本的に、UBIQUICOIN を現実世界の環境で使えるものにしている。

もう1つのコインはプログレッシブ・コインで、ICO を通して利用できるようになる。プログレッシブ・コインは自由に取引できて増価する可能性があり、UBIQUICOIN エコシステムの収益の20%を占めている。コインあたり2年間で1米ドルという金融保証に裏付けされており、トリガーとなるイベントで保有者に支払われる。

この2つのコインは一体となって、決済時に価格変動の問題を解決する。投資家にとっても値上がりをする可能性が残されている。

UBIQUICOIN は、プルーフオブマジョリティとよばれるレイテンシを劇的に削減するコンセンサス・メカニズムも利用している。興味深いことに、これはコンピュータの処理要件の低下も意味するのだが、より多くの確立された仮想通貨を有効にするのにエネルギーが必要とされることを考慮すると歓迎される話だ。

同社設立者兼 CEO の Jeff Mahony 氏は筆者に語ってくれた。

プルーフオブマジョリティのコンセンサスモデルは、プルーフオブワークの欠点を解決します。ブロックチェーンの透明性とイミュータビリティ(不変性)を維持しつつも、プルーフオブマジョリティのコンセンサスモデルは全般的なネットワークエネルギーを顕著に減少させるよう設計されているため、あらゆる取引が1秒未満という時間枠で確実に処理されます。新たなブロックをブロックチェーン上で認証・承認するプロセスの中へ全てのアクティブなノードを取り入れ、スマホのような小さなデバイスのネットワークへの参加を可能にします。

プルーフオブマジョリティは、単に取引速度を向上させるだけではない。取引手数料面でもメリットがある。

Mahony 氏はこのように述べた。

自己回復ネットワークの中でこれを実現するために、プルーフオブマジョリティは最大のマイニングプールしか収容できないプルーフオブワークの中で必要となる裁量的な作業を取り除きます。取引手数料の部分を取り除くのです。取引手数料があればマイナーは特定の取引を処理したがらなくなります。そしてネットワーク内のノードに大量のデータを送るという作業が省かれます。

プルーフオブマジョリティのコンセンサスモデルでは、プルーフオブワークで行われているような方法、つまりブロックチェーン上で隣のブロックを決定するのに1つのノードを選択するのではなく、あらゆる未確認の取引を含む隣のブロックについて、全てのノードがハッシュを作るよう要求します。そのハッシュは、全てのノード間でコンセンサスが実現されるまでノード間を通過していきますので、ネットワークはブロックチェーン上で隣のブロックに収束していくのです。

こうしたシステムの結果、取引は1秒未満で完了する。いかなるデジタル通貨であれ現実の商取引で利用できるようになるには欠かせない要素だ。

Mahony 氏はこう語った。

UBIQUICOIN のロードマップには、従来型店舗における決済中心の選択肢に1つの解決策を提供することも含まれています。世界中の小売店は、社内にある摩擦点にたえず対処していかなくてはいけません。販売時点管理(POS)はたいてい、そういった中でも典型的な問題です。UBIQUICOIN は処理時間の削減と、小売店および消費者からみた費用の削減により、POS で小売店のお役に立てるでしょう。

同社のプログレッシブ・コインのプレ ICO セールは、日本時間で2月16日の午前6時に終了予定。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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