
本誌中国語版にてお伝えした通り、シリコンバレーを拠点とするスタートアップインキュベーターY Combinator(YC)が正式に中国本土にやってくることとなった。
同社は中国への進出計画を発表し、コンセプトステージ、プロダクトのテストフェーズ、急成長ステージのいずれの段階にもかかわらず、すべてのフェーズでスタートアップの参加を歓迎するとしている。Y Combinatorは、より多くの中国起業家と共に働くことを期待しているとし、5月19日には北京清華大学でStartup Schoolの立ち上げも公表している。
このプログラムの参加者は、YCパートナーであるサム・アルトマン氏をはじめ、AirbnbやStripeのようなYCが投資する米国の新興企業の創業者たち、中国生まれのRaven TechやStrikinglyと協業するチャンスを得られる。
ちなみに中国のAIスタートアップであるRaven Tech社は、2017年にBaiduに買収されている。 2005年に設立されたY Combinatorは、Airbnb、Dropbox、Redditなどをはじめ、1400社を超える著名企業に投資してきた。

YCの共同設立者であるEric Migicovsky氏はここ数年、中国の起業家や投資家と緊密に連絡を取り合っているそうだ。その中で同社は、初めての中国人起業家がプログラムを卒業した2013年バッチ以降、同様の卒業や成功事例は増え続けていることを明らかにしている。
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