
Image credit: Masaru Ikeda
福岡を拠点とするグッドラックスリーは27日、インターネットマーケティング大手のセレス(東証:3696)と共同で都内で記者会見を開き、イーサリアム上で取引できるDappゲーム「くりぷ豚(くりぷとん、英語名:Crypto-Oink)」をリリースすると発表した。くりぷ豚は、web アプリとモバイルアプリで提供予定。リリースは今春を予定しているが、現時点で具体的な期日は未定。
くりぷ豚は、ユーザが豚のキャラクター(くりぷトン)」を収集し、交配させ新種を誕生させたり、ユーザ間で売買したりすることができるモバイルゲーム。アプリは Dapp(非中央集権型アプリ)であり、ウォレット機能を備えているため、豚のキャラクターの売買を証明し、その取引内容をブロックチェーン上に投げることで、イーサリアムを扱う取引所との仮想通貨売買、ユーザ同士間での取引売買が可能だ。

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グッドラックスリーは、豚の販売とオークション手数料で収益化する。同社では、日常的にブロックチェーンに関わる機会が少ないユーザ層にも、ゲームという身近なテーマで利用にあたってのハードルを下げ、より親しんでもらえる機会を提供したいとしている。
セレスは近年、仮想通貨取引所の bitbank やコインチェック、独自の分散型台帳技術を開発する orb、各種ブロックチェーンアプリを開発する sivira といったブロックチェーンスタートアップに出資している。グッドラックスリーの代表取締役社長である井上和久氏は、エンターテイメント企業としてのグッドラックスリーと、複数のブロックチェーンスタートアップを傘下に擁するセレスが協働することで、日本初のゲーム要素をもった Dapp の成功につなげたいと語った。
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Image credit: Good Luck 3
グッドラックスリーは2013年2月に福岡市内で設立、これまでに「さわって!ぐでたま」「エアリアルレジェンズ」などのモバイルゲームを開発しており、最近では、くりぷ豚のほかにブロックチェーン関連事業としてソーシャルプラットフォーム「LuckyMe」を開発している(今夏リリース予定)。
一般的にブロックチェーン上で決済を行うと非常に時間がかかってしまう中で、ブロックチェーンゲームにおける課金時のユーザ離脱防止を意図したプライベートブロックチェーン「LuckyMe Reward System」なども開発。今後 Dapp サードパーティデベロッパを巻き込んだエコシステム形成を目指す。
5月24日〜25日には、エストニア・タリンで開催されるスタートアップカンファレンス Latitude 59 に出展し、くりぷ豚や LuckyMe を世界的にプロモーションする計画だ。
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