
Image credit: GoGoVan
ラストマイル配送スタートアップの GoGoVan(高高客貨車) は2.5億米ドルの資金調達を実施し、アジアの物流スタートアップとしては最大の調達額となる第一段階に達した。このラウンドは北京を拠点とするプライベートエクイティ企業 InnoVision Capital(華新投資)がリードし、ロシア・中国向けファンズ・オブ・ファンド Qianhai(前海母基金)と、GoGoVan が昨年8月に統合した中国の物流スタートアップ 58 Suyun(58速運)の親会社 58.com(58同城)が参加した。この際の経営統合で GoGoVan のバリュエーションは10億米ドルを超え、香港初のユニコーンとなった。
Alibaba の物流部門である Cainiao Network(菜鳥)も今回の出資に参加した。Cainiao は5月、中国から世界のあらゆる場所に72時間で荷物を送り届け、中国の物流コストを GDP の15%から5%にまで下げることを目標に、世界の物流業界に156億米ドル(1,000億人民元)を投じることを明らかにしている。
GoGoVan の共同創業者で CEO の Steven Lam 氏は、今回調達した資金が、新市場への進出やサービスメニューの拡大に使われると語った。後者については、「小型アイテムの需要を満たすべく、ドアツードアのサービス」を提供すると、Lam 氏は付け加えた。
今回の GoGoVan の調達は、アジアのレイターステージ物流スタートアップ各社による一連の大規模資金調達の中で最新のものだ。GoGoVan の香港における同業 Lalamove は昨年10月に実施したシリーズ C ラウンドで、Xiaomi(小米)代表の Lei Jun(雷軍)氏が創業した Shunwei Capital(順為資本)のリードにより、1億米ドルを資金調達している。シンガポールの Ninja Van は、今年初めシリーズ C ラウンドで8,700万米ドルを調達した。
【via Tech in Asia】 @techinasia
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待