
Photo credit: Rate
シンガポールに本拠を置くスタートアップの Rate が、同社のブロックチェーンプロジェクト「Rate3」に向けたトークンセールで1,500万米ドルを調達したと本日(原文掲載日:8月7日)発表した。
同社のイニシャルコインオファリング(ICO)は4月16日から5月22日にかけて実施され、2万5,000イーサの目標上限を達成した。プライベート投資家と一般にも公開されたこの ICOには、Matrix Partners China(経緯中国)、Node Capital(節点資本)、FBG Capital、Fenbushi Capital(分布式資本)の設立者 Bo Shen(沈波)氏などの参加があった。
Rate3 は、企業が「現実世界」の物理資産の権利をブロックチェーン上のデジタルトークンに変換できるブロックチェーンネットワークだ。
この Rate3 プラットフォームはブロックチェーンプロトコルの Stellar と Ethereum 上に構築されている。Stellar 上のトランザクションの平均所要時間は約5秒だ。Ethereum ではスマートコントラクトを作成でき、顧客情報を保存し、取引を検証可能で信頼性の高いものにできると Rate は述べている。

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2016年に設立された Rate のポートフォリオには、他のフィンテック製品もある。同社のウェブアプリ「RateX」は外貨両替手数料が安く、海外ショッピング客の節約に役立つ。
今年3月のプレシリーズ A ラウンドで RateX は230万米ドルを調達している。同ラウンドは Alpha JWC Ventures と Insignia Ventures Partners が共同でリードした。
アップデート(8月7日午後3時30分):Rate は、Rate3 のビジネス戦略が以前の計画を変更し、クロスボーダー決済向けブロックチェーンを構築していくことになったと Tech in Asia に述べた。新たな方針は法定通貨といった「現実世界」の資産をデジタルトークンに変換していくことだ。同社は8月3日付けの声明で事業戦略をアップデートしており、声明はここでご覧頂ける。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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