
Image credit: Masaru Ikeda
1990年代後半、渋谷を中心に起きたテクノロジーベンチャーのモーメンタム「ビットバレー」。当時、ネットエイジの西川潔氏を中心に集まった起業家たちが、渋谷という街の名にちなんでつけたものだ。このときに生まれた、DeNA、サイバーエージェント、GMO (創業時はインターキュー)、ミクシィ(創業時はイーマーキュリー) らが協賛する形で、新たなモーメンタムを生み出すイベント「Bit Valley 2018」が10日、渋谷区内で開催された。
日本のスタートアップの多くが集まる渋谷駅前では東急電鉄などを中心に再開発が進められており、近日オープンする渋谷ストリームには Google 本社が移転、渋谷駅上に建設中の渋谷スクランブルスクエアには、ミクシィが入居予定。Bit Valley 2018 では、渋谷という街が持つ人や文化のダイバーシティをテコに、将来の DeNA、サイバーエージェント、GMO、ミクシィになるような企業を生み出したい考えだ。
かつてのビットバレーは事業を行いたい人だけでなく、投機目的やパーティー好きな人々が集まっていたことも否めず、その後のネットバブル崩壊もあって、ビットバレーという言葉を口にする人も少なくなってしまった。その後、スタートアップという概念が生まれ、投資家やアクセラレータなど多様な要素で構成されるコミュニティが醸成され、より地に足のついたビジネス創生が可能な環境が整ってきたと言えるだろう。
Bit Valley 2018 は、渋谷のテック大手やスタートアップにエンジニアを集める目的も担っているようだ。イベント後半には、渋谷のテック大手やスタートアップの技術責任者やベテランエンジニアを中心に、技術トレンドなどを紹介・議論するセッションが複数開かれていた。

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