スタートアップがユニコーンになる確率は1%、67%は廃業・もしくはリビングデッドに【CBI調査】

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Photo by Renato Danyi on Pexels.com

ピックアップ:Venture Capital Funnel Shows Odds Of Becoming A Unicorn Are About 1% via CB Insights

ニュースサマリ:ユニコーン(未公開企業かつ評価額が10億米ドルの企業)になる確率はスタートアップの1%足らずーーこのような調査結果が公表されている。調査したのは米調査サイト「CB Insights」で、ベンチャーキャピタルから出資を受けた1119社を対象にしたもの。米国拠点で2008年以降、2018年8月までにシード投資を受けた企業の内、次の投資ラウンドに進んだのは534社。中でも10億ドル以上の評価を受けた企業はUberやAirbnb、Slackなど12社に留まる。

話題のポイント:スタートアップ調査のCBIが昨年ぶり(※)のコホート調査結果を公表していました。ユニコーンに並んで興味深い数字がリビングデッドです。例えばセカンドラウンドでは158社が売却に成功していますが、残り427社は調達に失敗しています。こういった次に進めない企業は全体の67%でそのままいけば廃業になるんですが、問題は「生き存えてしまう(self-sustaining)」場合です。

例えばメディア事業が少しヒットしてシードは調達できたけど、伸びが悪くセカンドには進めなかった。けど、アドセンスが僅かばかり回ってしまったせいでやめられなくなってしまった、みたいな話はあるあるです。

これを「リビングデッド」と呼ぶのですが、投資を受けた以上スモールビジネスとして継続するという選択肢はあまり考えられません。次のチャレンジに進むか、株を買い戻すかいずれかが必要で、意外とスタートアップビジネス本場の米国でもそういう事例があるのだなと思わせる結果でした。ま、やってる本人は信じてやってるのでここの見極めはものすごく難しいんですけどね。(初出時に67%がリビングデッドと書きましたが、正しくはこの廃業も含めての数みたいです。詳しい割合は明示されてませんでした)

※昨年レポートも同一記事の下に掲載されてます

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