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韓国を拠点とするブロックチェーンインフラ提供企業の Blocko の戦略的テクノロジーパートナーである AERGO は、Sequoia Capital China、GBIC、Neo Global Capital、Dekrypt Capital、FBG Capital をはじめとする多数の投資家より3,000万米ドルの資金を調達した。
その他にも Arrington XRP Capital、JRR Crypto、Rockaway Capital、Block Crafters Capital がこの投資ラウンドに参加した。
調達した資金は、新たなパブリックブロックチェーンの基層プロトコルのローンチ、IT 統合ソフトウェアのデプロイメント計画、研究開発チームの拡大、プラットフォームにおける新アプリケーションのローンチ、そしてパートナーエコシステムの拡大とグローバル進出に活用される。
AERGO はカスタマイズ可能なハイブリッド型ブロックチェーンデプロイメントやサーバー不要のクラウド設計、データブリッジングテクノロジーといった機能を備えたオープンソース型プラットフォームだ。既存のシステムによる柔軟な制御や統合を可能にしながらも仲介者に信用を置く必要もなくデータの受け渡しを可能にする設計となっている。
同社は相互運用性テクノロジーを通じてパブリックチェーン、プライベートチェーン、サイドチェーンをすべてつなぎ合わせたハイブリッド型ブロックチェーンの設計アプローチを取っている。AERGO によればハイブリッド型のアプローチは、機密データや価値の受け渡しのための完全にトラストレスな環境と、規則に準ずるデータの保持やプライバシー、そしてカスタマイズ性との柔軟な連結を企業にもたらすことによって既存システムとの統合をしやすくするという。
AERGO の設立者で会長の Phil Zamani 氏は、次のように語った。
Red Hat や VMWare といった企業では25年以上、Deutsche Telekom、HSBC、Ferrari、ソニー、Ericsson、Siemens といった企業に複合システムを提供することによって、オープンソース技術の採用を推進してきました。
オープンソーステクノロジーの次なる境地であるブロックチェーンに対するBlockoのアプローチは、私が Red Hat のような企業でビジネス戦略をリードしていく際に作り上げたものを見習っていくでしょう。Red Hat に、そして Blocko にも元々備わっている顧客ノウハウというものは、IBM のようなライバルよりも優れています。
同社は今年6月のシリーズ B ラウンドで、Samsung Ventures からの前投資ラウンドからの追加投資を含め890万米ドルを調達した。
Samsung の支援を受ける Blocko は、より幅広いエンタープライズ向けITソリューションやクラウドベースのアプリケーションの開発能力を既存のブロックチェーンクライアントに提供するため、AERGO のプラットフォームを支援、開発、そして後には利用する予定だ。
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