ハンドメイド&クラフト・ワークショップ運営の「Craftie(クラフティ)」、1.1億円を調達——「Craftie Partnership」を本格展開へ

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左から:池田翔氏(グローバル・ブレイン プリンシパル)、百合本安彦氏(グローバル・ブレイン 創業者 兼 CEO)、康瑛琴氏(Craftie 創業者 兼 代表取締役)
Image credit: Craftie

<23日11時更新> 本稿初出時、既存投資家の島田氏が本シードラウンドにも参加と記したが、正しくは前回のエンジェルラウンドのみの参加。該当箇所を訂正。

アートやハンドメイド&クラフト・ワークショップ体験予約サイト「Craftie(クラフティ)」を運営する Craftie は23日、シードラウンドで1.1億円を調達したと発表した。リードインベスターはグローバル・ブレインで、松本龍祐氏(メルカリ執行役員)、西川順氏(エウレカ 共同創業者)、和田修一氏(nanapi 元 CTO)のほか、複数名の名前非開示の個人投資家が参加している。前回のエンジェルラウンドには、島田亨氏(楽天 元代表取締役副社長)が参加していた。

Craftie は、2016年11月にβ版としてローンチ(正式ローンチは2017年3月)。ものづくりのためのコミュニティをオンラインとオフラインの両側面から構築し、プラットフォーム上にものづくりを教えたい「先生」を集め、ものづくりを教わりたい「生徒」とマッチングしている。

2016年に T-SITE 賞を受賞した「T-Venture Program 2016」での実績を足がかりに蔦屋書店や蔦屋家電のほか、Flying Tiger Copenhagen などの小売店舗で毎月ワークショップを開催するサービスを提供。このサービスを「Craftie Partnership」と位置づけ正式展開を開始する。これまで、創業者で代表取締役の康瑛琴(かん・よんぐん)氏とオウンドメディア・エディタの2名で運営してきた Craftie だが、今回調達した資金を使って、Craftie Partnership の運営体制強化と関西地域への拡大を図るとしている。

Craftie が主催したイベントの様子
Image credit: Craftie

PMF(プロダクトマーケットフィット)に集中していたとはいえ、ローンチからの約2年間、実質的にビジネス開発は創業者1名という体制で1億円以上の調達にこぎつけたのは賞賛に値するだろう。蔦屋書店は中目黒店のみ、Flying Tiger Copenhagen は表参道のみなど、Craftie Partnership の提供先を絞り込み、チームサイズを最小限に留めコミュニケーションコストやバーンレートを下げた努力は大きい。オウンドメディア・エディタや数名いるという業務委託先に、康氏の前職である楽天のカルチャーを受け継いだ人々が多かったことも、ビジネスコンセプトを速やかに共有する上でポジティブに働いたとみられる。

同社にとってキャッシュカウになり得る Craftie Partnership では、企業からイベントを単発で受けることは無く、原則としてサブスクリプション型で提供しているのだという。定期開催することで店舗にファンを定着させ、小売店のブランディングや売上への貢献度が高くなるのだそうだ。以前の百貨店の催事場であれば、店子が百貨店にお金を支払ってイベントを開催していたが、施設オーナー側が店子である Craftie にお金を払ってイベントを開催するという逆転は、非常に面白い現象と言えるだろう。今後は、小売店舗にものづくりをしたい人に来てもらうだけでなく、例えば、不動産会社をスポンサーに迎え、マンションで居住者の主婦にものづくり体験を提供するなど、ものづくりをしたい人のいる場所へ出向くサービスも展開していきたいとしている。

Craftie
Image credit: Craftie
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