世界中の株式やETF、暗号通貨をビットコインでシームレスに買えるAbraーー5ドルから購入、155カ国で利用可能に

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2019-02-10 8.55.34

ピックアップAbra App Unveils Apple Stock Price Exposure Pegged To Bitcoin

ニュースサマリー:オールインワンで暗号通貨ウォレット並びに取引所のサービスを提供する「Abra」が6日、ビットコインで世界中の株式またETFを購入可能なサービスを開始すると公表した。

Abraが公表したブログでは最低5ドルから株やETFに投資が可能で、世界155の国で利用可能になるという。また事前登録したユーザーに限り、2019年度における取引手数料が無料になる。株式はまず、FacebookやApple、AmazonそしてGoogleなどの大手中心に取り扱う。ETFについてはVanguard GrowthやS&P500などの提供が予定されている。

話題のポイント:日本からも海外株式やETFへの投資は可能です。しかし、日本の証券会社を通すと1回の取引に手数料がかかりますし、仮に、現地の証券会社に口座を開設した場合でも、現地通貨の銀行口座を用意したり、通貨の国際送金が必要があるなど、なかなか手間がかかります。

この解決に有効と言われているのがブロックチェーンです。

有価証券をトークン化することによる流動性の向上や、スマートコントラクトの実行による業務の簡略化、24時間トレーディング市場の実現など、今回発表があったAbra以外にもPolymathなど様々なプロジェクトがその実現へ向けて動いています。

Forbesの記事によれば、Abraの仕組み(特に株やETFなどの金融商品)は「crypto-collateralized contracts(暗号で担保された契約)」と呼ばれるオプションで、現在Abraが運用している暗号通貨と法定通貨のトレードと同様に購入可能になるようです。なので、おそらく法定通貨ー暗号通貨ー株ーETFなどの商品をスマホアプリひとつでシームレスに取引できるようになるのでしょう。

冒頭のAbraが示す画面イメージの通り、どこかで聞いたことはある企業の株式や暗号通貨、先物などの金融商品を容易に、しかも世界のどこからでも購入できる世界観はまさに、未来の金融の形を表してくれているのではないでしょうか。

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