Go-Jek、シリーズFラウンドをファーストクローズ——Google、JD(京東)、Tencent(騰訊)がリードインベスターを務め、三菱商事も参加

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Image Credit: Go-Jek

オンデマンド配車サービスと決済プラットフォームのユニコーン Go-Jek は、Google、JD.com(京東)、Tencent(騰訊)がリードする現在進行中のシリーズ F ラウンドがファーストクローズしたことを明かした。3社のほかに、三菱商事 や Provident Capital なども参加した。

同社によると調達資金は Go-Jek のインドネシアにおける交通、食品配送、流通、モバイル決済、小売業向けサービス市場におけるリーダーシップを強化するために使われる。さらに、東南アジアの他の市場への進出を継続するためにも充てられる。同社は最近シンガポールへの Go-Jek の進出や、ベトナムの「Go-Viet」、タイの「Get」といった各地でサービス展開している。

デジタル決済の「Go-Pay」と食品配送の「Go-Food」で市場をリードする Go-Jek の全市場における取引数は2018年末までに20億回で、現在の総取引額(GTV)は90億米ドル以上になるといわれている。

Go-Jek Group CEO の Nadiem Makarim 氏は次のように語った。

ユーザやパートナーの抱える問題の解決に重点を置き、Go-Jek は何百万人ものユーザが最も日常的に必要となるニーズを満たしてくれるサービスを提供し、企業がこうした消費者にアクセスして収入を増やすと同時に重要な金融サービスも利用できるような多面的なプラットフォームモデルを導入しています。

JD.com からの投資により、Go-Jek は JD.com のインドネシアにおけるeコマースジョイントベンチャー JD.id とラストワンマイル配送流通ジョイントベンチャー J-Express(JX)との戦略的パートナーシップを固め、エンドツーエンド流通とeコマースサービスを強化する。

JD.com の CSO である Jon Liao 氏は次のように語った。

Go-Jek のモバイルアプリ上の専用 JD.id エントリーポイントにより、月間2,700万人の Go-Jek アクティブユーザが JD.id のハイクオリティな e コマースサービスを直接受けられます。JD.com のインドネシア進出により、Go-Jek と協力してインドネシアに革新的な小売、流通、消費者向けソリューションをお届けできることを楽しみにしています。

Tencent の代表である Martin Lau 氏は Tencent の投資に関して次のように語った。

Go-Jek に対する投資は弊社の東南アジア進出にとって大きなマイルストーンになりました。Go-Jek は市場シェアをリードし、中核事業で大きく成長しながら新たな分野へと意義のある進展もしています。この追加の投資で、弊社は急成長中の東南アジアで Go-Jek との協力関係を強化し、パートナーのネットワークをグローバルに広げていくことができます。

【via e27】 @E27co

【原文】

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