インドネシアのオードバイ版配車アプリ「Go-Jek」、東南アジアへの展開を目指し新たな資金を調達中【報道】

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Wall Street Journal が匿名の関係者らによる情報を引用した報道によると、インドネシアの配車サービススタートアップ Go-Jek が、10億米ドル相当の資金を調達するため投資家との交渉を進めているという。

新たな資金調達を目指す同社はジャカルタを拠点としており、評価額は今回の調達前時点で20億米ドルである。

Go-Jek は新たに獲得した資金を、フィリピン、タイ、ミャンマー、ベトナムといった東南アジア諸国への地域展開を加速させるために使用する予定と見られている。

同社は2016年8月、KKR、Warburg Pincus、Farallon Capital、Capital Group Private Markets といった投資家からすでに5億5,000万米ドルの資金を集めている。また中国のインターネット大手 Tencent が同社への投資を検討しているとの報告もある。

東南アジアでは、配車ビジネスやフードデリバリー、インスタントクーリエ(配達)といった関連サービスが、規制上の障害があるにも関わらず依然として収益性の高い分野としてあげられる。Google と Temasek Holdings が2016年に発表した報告書では、同分野は年18%の割合で成長し続け、2025年までには130億米ドル規模に達すると予測している。

配車スタートアップ各社は独自のキャッシュレス決済システムを構築・推進し、フィンテック分野へも進出し始めている。Go-Jek も自社の e ウォレットサービス Go-Pay の開発を続けており、同社 CMO を務める Piotr Jakubowski 氏が Dealstreet Asia に伝えたところによると、同サービスは、現金が多く行き交うインドネシアで最も利用されているデジタルウォレットの一つだという。

一方 Grab は、金融分野の強化という自社の取り組みの一環として、インドネシアの O2O e コマースプラットフォーム Kudo を買収したことを最近明らかにした。

Go-Jek の直接のライバルである Grab は、3月に新たに15億米ドルを既存投資家のソフトバンクグループから調達したとも報道されている。

【via e27】 @e27co

【原文】

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