イスラエル発のクラウドセキュリティスタートアップDome9、ソフトバンクがリードするラウンドで1,650万米ドルを調達

SHARE:
feature_1
(上)Dome9

日本の通信大手企業ソフトバンクは、イスラエルのクラウド基盤セキュリティ企業である Dome9 Security が行った1,650万米ドル規模のラウンドで戦略的投資をリードした。

Dome9は2010年にテルアビブで設立され、SaaS プラットフォームを利用する企業を対象にしている。このプラットフォームは、企業のネットワークセキュリティの評価や潜在的な設定ミスの検出を支援し、同時にサイバー攻撃からの保護も行っている。Dome9 は最近カリフォルニア州マウンテンビューに本社を移転した。

最近発表された Gartner のレポートでは、世界のパブリッククラウドサービス市場は2017年には18%増の2,470億米ドルというとてつもない金額に達するとの見通しが示された。具体的には、IaaS として知られるクラウド基盤サービスの成長率が最も高く、2017年には36.8%増の346億米ドルになると予測されている。

そして、この領域こそが Dome9の得意分野である。Dome9 は「あらゆる規模のパブリック IaaS クラウドの防御セキュリティを実現」させることを目標に掲げている。

今回の投資で Dome9の資金は2,900万米ドルとなり、同社はこの資金を世界展開に弾みをつけるために利用すると述べている。今回のソフトバンクの関与は偶然ではない。この契約の一環として、ソフトバンクは日本における Dome9 セキュリティプラットフォームの「主要代理店」になる。

ソフトバンクのサイバーセキュリティビジネス開発部門ディレクターである本島昌幸氏は次のように述べた。

企業によるクラウド技術の採用が加速しているため、簡単にコンプライアンスやセキュリティの運用ができるようにしたクラウド専用のソリューションに対するニーズが増加しています。Dome9 はエンタープライズ市場を強力に牽引することでテクノロジーが提供する価値を証明しています。なので私たちは Dome9 に投資することに決めました。

一年前、ソフトバンクは中国のテクノロジー巨大企業 Alibaba と合弁会社を設立している。「SB クラウド」は両社のもつ技術を統合し、Alibaba Cloud を利用して日本でパブリッククラウドコンピューティングサービスを提供する新しいデータセンターの先駆けとなる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する