福岡のハッカソン発Cynack、F Venturesからシードラウンドで500万円を調達——VR/ARコラボレーションツールの開発を加速

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東京を拠点に VR/AR コラボレーションツールを開発するスタートアップ Cynack は27日、シードラウンドで F Ventures から500万円を調達したと発表した。今回のシードラウンドには、F Ventures のみが単独出資。また、現時点で出資の事実が開示されているものに限ると、F Ventures からの初のスタートアップ出資となる。

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Cynack は、福岡出身のエンジニアで、慶應大学に通う学生起業家・吉村啓氏によるスタートアップ。吉村氏はカリフォルニアへの単身留学から帰国後、高校在学中に NPO 法人の運営や IT ベンチャーでエンジニアを経験し、同級生らと共に VR ゲーム制作チームを結成した。2016年9月、福岡で実施されたハッカソン「Innovate Hub Kyushu」に参加し、視線情報を用いたアドテクの提案で優秀賞を獲得。その後、Cynack(設立当初の社名は Chronostasis)を設立し、マルチデバイス対応の VR コラボレーションツールの開発を行っている。

Cynack が開発している「Cynack Sessions」は、いわゆるソーシャル VR/AR といわれる領域のプラットフォームだ。VR/MR を通じて、あらゆるユーザとチャットができるオープン SNS としての機能と、選ばれたユーザだけが参加できるクローズド SNS の両方の側面を持ち合わせている。現在は、スマートフォンや PC での閲覧に対応しているが、今後は Oculus Rift、HTC Vive、Microsoft Hololens などにも対応する予定。VR/MR チャットの画面から、文書・表計算・プレゼンテーションファイルを選び、参加ユーザと見ながら共通で編集をすることができる。VR/MR を使ったハッカソンなどへの応用も想定しているようで、チーム毎に独自ドメインでチャットのチャンネルを開設することも可能だ。

現在開発が進められている Cynack Sessions はα版で、4月27日〜28日に都内で開催される IBM Watson Summit 2017 に出展し、参加者は実地体験ができる予定。今回調達した資金を用いて、Cynack はエンジニアやデザイナーを人員強化し、2017年中には最初のソリューションをリリースしたいとしている。

日本におけるソーシャル VR の分野の動向を見てみると、今年3月に VR スタートアップの Paneo が「EmbodyMe」をローンチし、インキュベートファンドから9,000万円の資金調達を明らかにした。 Skyland Ventures や East Ventures の支援を受けるクラスターは、VRプラットフォーム「cluster.」の正式版を5月にリリースする計画だ。

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