Go-Jekがガルーダ航空と提携検討ーー1万7000の島国からなるインドネシアの物流に変革を起こせるか

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2019-01-27-20.29.36
Image Credit: Go-Jek

ピックアップIndonesian airline Garuda in talks with Go-Jek to provide logistics support

ニュースサマリー:インドネシアにて配車サービスを展開するGo-Jekは8日、国内航空キャリアのGaruda Airlines (ガルーダ航空)とロジスティクス面でパートナシップの検討をしていることを明かした。

Go-Jekは配車サービスを展開する一方、同プラットフォームを通して商品を注文できるECサービスも運営している。同社が事業を展開するインドネシアは、約1万7000もの小さな島で構成されているため、物流面で課題が生じていた。

検討段階だとしているが、両社のパートナシップが結ばれることになれば、インドネシアにおける物流またE-Commerceに大きな変化をもたらすことになるかもしれない。

話題のポイント:Go-Jekは東南アジアにおけるプレゼンス向上を目的に、近年新たな機能やパートナシップを結ぶなど目立った動きを見せています。先月にはフィリピンのブロックチェーンスタートアップ企業Coin.phを買収しました。

東南アジアにおいて、最大のライバルといえるのがシンガポール発の配車アプリGrabです。Grabは配車以外にもGrab Payなどペイメントなどの機能を備えてはいるものの、EC機能は持ち合わせていません。

つまり、Go-Jekがシンガポール進出を図る上でも、EC×ロジスティクスで有意性を確立させておくことは大きな強みになると思います。

ただ、Grabはまだβ版ではあるものの、新たな配達サービスGrabExpressを開始しています。β版においては、シンガポール限定の配達ですが、正式版では国外、特に東南アジア地域をサポートする可能性が見込まれます。そうなると、Grabもいずれかの航空キャリアとパートナシップを結んで物流のアップデートへ乗り出すかもしれません。

今のところ、Go-JekはGrabに比べると世界的なプレゼンスが低いかもしれませんが、東南アジア中心に確実に存在感を上げてきています。

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