Jack Ma(馬雲)氏ら創設の湖畔大学、4期目を迎える——中国のユニコーン企業CEO40人以上が入学

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2017年の湖畔大学新入生
Image credit: 湖畔大学

Jack Ma(馬雲)氏の Hupan University(湖畔大学)は、6ヶ月間にわたる厳正な選考を経て、新しい学年度の開始を発表した。中国テクノロジー関連のユニコーン企業の CEO 40人以上がこのプログラム受講生として歓迎され、中国の最も強力なビジネスネットワークの1つになること請け合いだ。

3月25日にリリースされた WeChat(微信)での発表によると、その前週末、中国東部にある浙江省の省都・杭州の郊外にある緑茶園で行われたオリエンテーションに総計41人の新入生が参加した。新入生には、次のような有名人も含まれる。例えば、AI チップメーカー Horizon Robotics(地平線機器人)の CEO を務める Yu Kai(余凱)氏、NASDAQ 上場企業で中古車プラットフォーム Uxin 設立者 Dai Kun(戴琨)氏、アフリカにおけるスマートフォン販売最大手の1社である Transsion(伝音)の設立者 Zhu Zhaojiang(竺兆江)氏などだ。Uxin と Horizon Robotics は TechNode の問い合わせに対し、コメントを控えた。

同大学によれば、新入生は初めの3日間携帯電話を預けて、茶園の徹夜ウォークを完遂するよう求められたという。「気を散らすものを避け、自分自身に集中する」ためだ。新入生の平均年齢は37.6歳で、15人は「ポスト85年世代(85後)」、つまり1985年以降に生まれた人たちだ。

このビジネスマネジメントプログラムは、Lenovo Group (連想集団)の設立者 Liu Chuanzhi(柳伝志)氏、Alibaba(阿里巴巴)の Jack Ma 氏を含む9人の中国の実業界の巨頭たちによって2015年に杭州で設立され、「起業家精神をもった中国のビジネスリーダーを発見し成長させる」ことを目的としている。同プログラムの教育は、「過去の過ち」にフォーカスを当て、未来を掴む道として苦難を奨励するものになりそうだ。

湖畔大学のコースは、企業文化、テクノロジーと製品、財務管理といったトピックを扱い、歴史と芸術に関する授業も提供される。同プログラムは、3年のコースの間に個々の学生が育む人同士の繋がりを大切にしている。これはビジネスネットワークにとって大きな財産になるからだ。また、継続した教育を謳っており、このプログラムは「特に卒業期日を設けない生涯学習」のためのものだとしている。

しかし、同プログラムをより有名にしているのは、中国のテクノロジービジネス部門に対して明らかな影響力を有する、パワフルな卒業生たちだ。中国の企業取締役のうちこの学校の卒業生は207人に過ぎないが、多くの有名人を輩出している。例えば、配車サービス大手 Didi(滴滴出行)の社長 Liu Qing(柳青)氏、食品配送プラットフォーム Ele.me(餓了麼)の設立者 Mark Zhang(張旭豪)氏、オンライン教育サービス Vipkid の Mi Wenjuan(米雯娟)氏などだ。

応募者は、応募資格として、最低で3,000万人民元(約5億円)の収益のあるスタートアップを率い、3年以上税を納めており、少なくとも30人以上の従業員を雇っていなければならない。オフィシャルサイトによれば、3年間のプログラムの授業料は58万人民元(約96.4万円)だ。学生志願者はまた、大学の指定する30人の委託スポンサーのうちの1人から支援を得なければならない。スポンサーには、Alibaba の共同設立者 Lucy Peng(彭蕾)氏、Sequoia Capital China(紅杉資本)の社長 Neil Shen(沈南鹏)氏、中国最大手の酪乳企業 Mengniu(蒙牛)の設立者 Niu Gensheng(牛根生)氏が含まれる。

経済状況は2018年、あまりよくありませんでした。でもどうしてこの大学の人たちは皆他の人と違って生き残れたのでしょうか?

Alibaba 設立者でこの大学の前総長 Jack Ma 氏は、2019年初めの大学でのスピーチで、そう問いかけた。彼はスピーチの中で、自身の失敗から学ぶように、現在成功していても自身の問題を見定めるように、また経済的圧力が続く中でも国を前進させるようにと、学生を鼓舞した。

Ma 氏は、9月に Alibaba 取締役会長を辞職した後、関心を教育へと移した。過去に英語教師もしていた同氏は、これまでに3つの教育イニシアチブをローンチしている。これには、田舎の教育を改善するための福祉基金、K-15の私立学校 Yungu(雲谷、3年のプレスクールを含む)、そして湖畔大学が含まれる。中国で最も裕福な Ma 氏はまた、成人教育分野でも存在感を増そうと、これまた「湖畔」という名のオンラインビジネス講座を2016年後半にローンチした。このプログラムは、小中規模のビジネスオーナー、ならびに大学生やテクノロジー界のプロフェッショナルをターゲットにしている。

この記事執筆時点で、Hupan Sanbanfu(湖畔三板斧) という同講座のオーディオ授業は、中国のオーディオシェアプラットフォーム Ximalaya FM(喜馬拉雅 FM)で1,100万回近くストリーミング再生されている。サブスクリプション料は99喜点(訳注:喜点は、喜馬拉雅 FM 上での通貨単位。概ね99人民元=1,650円に相当)だ。

湖畔オンライン講座を聴くようになってから、ビジネス戦略や企業文化についての理解が深まりました。

不動産会社の人事部長を務めるという Tao Ge(涛哥)氏は、中国の知恵袋的プラットフォーム「Zhihu(知乎)」ヘの投稿の中で述べた。

Tao 氏は、オンライン講座のアウトラインを、大手不動産会社 Vanke(万科)に勤めた自身の過去の仕事経験と結びつけてこう述べた。

より強力な企業文化により、企業の戦略効果を確実に発揮させる、団結力あるビジネスチームが造られるでしょう。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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