Collision 2019のピッチ・コンペティション、海藻由来プラスチックで環境負荷の無いストローを開発したLoliwareが優勝 #CollisionConf

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.5.24

左から:優勝した Loliware CEO の Chelsea Briganti 氏、プレゼンターの Collision Co-host の Sunil Sharma 氏、Engineer.ai の Sachin Dev Duggal 氏
Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、Collision 2019 の取材の一部である。

トロントでは、北米最大級スタートアップカンファレンス「Collision 2019」が開催されているが、このイベントの見所の一つでもあるピッチコンペティションが開かれ、海藻由来プラスチックを開発する Loliware が優勝した。

Collision の開催中、ピッチステージで合計60以上のスタートアップが登壇。そこから選ばれた14チームが、20人の投資家の前でピッチ。投資家らは、プロダクトの可能性、ディスラプティブかどうか、財務面での評価、チーム構成、ピッチの品質の5点をもとに評価。セミファイナリスト(準優勝候補)として3チームが選ばれ、さらに3人の投資家と一般参加者(聴衆)の投票により優勝が決まった。

最終決勝の審査員は、

  • Renata Quintini 氏(ベンチャーパートナー 兼 EIR, Lux Capital)
  • Eric Paley 氏(共同創業者 兼 ジェネラルパートナー, Founder Collective)
  • Sachin Dev Duggal 氏(共同創業者 兼 CEO, Engineer.ai)
  • 一般参加者(聴衆)投票の結果

優勝した Loliware には賞金と Engineer.ai の利用権が贈られる。以下に優勝した Loliware と、惜しくも優勝は逃したがセミファイナリストに残った2チームを紹介する。

【優勝】Loliware


マイクロプラスチックによる海洋汚染問題が深刻化する中、ニューヨークを拠点とする Loliware はこれを海藻を使った使い捨てプラスチックで解決しようとしている。海藻は二酸化炭素隔離の効果もあることから、間接的には地球温暖化問題にも貢献できることになるのだ。

使用後には食べることもできる海藻プラスチックを使ったストロー「Lolistraw」のクラウドファンディングを昨年実施、3万米ドルの目標に対して5万米ドルを集め、環境問題に敏感な消費者の関心を集めた。今後はストローのみならず、あらゆる製品への導入を図りたいとしている。Mark Cuban 氏や Jeniffer Gilbert といった有名起業家/エンジェルから190万米ドルを調達済。

Korapay

Korapay は、カナダに拠点を置く決済ソリューションスタートアップだ。アフリカでは昨年だけでも、年間で450億米ドルもの資金をアフリカ人が受け取っているが、一方で、13億人いるアフリカ人のうち、6割に相当する8億人は金融サービスへのアクセスを持っていない。Korapay はこの問題をアプリを使って解決する。

例えばアメリカからアフリカに送金する場合、従来、送金手続が完了するまでに48時間かかっていたのが23分に、決済手数料は9%から1%に下げることができたという。処理スピードと手数料の安さが売り。アプリ上で、受け取ったお金をケータイ利用料に支払うなどの操作も可能。Techstars の支援を受けており、昨年 ICO で1,200万米ドルを調達

Spero Foods

ダイエットなどを目的として、植物由来の乳製品に挑戦するアメリカ人は50%に上るというが、その多くはは長続きしない。味がイマイチ、価格が高めになる、などの理由からだ。ロサンゼルス拠点の Spero Foods は、独自開発のバイオテクノロジーとソフトウェアを使って、動物性タンパク質に代わる製品「Chevre」を開発した。食感が良く低価格で、栄養成分やタンパク質も豊富だ。

食料問題に対して、動物を食用に犠牲にしなくて良くなるのに加え、より衛生状態の良い環境で食べ物を作り出すことができるという。Y Combinator の支援を受けており、昨年、プレシードラウンドで12万米ドルを調達している。創業者の Phaedra Randolph 氏は Facebook のエンジニア出身。

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